井元城
井元城([鯰江城 周辺城郭])
鯰江城 に投稿された周辺スポット(カテゴリー:周辺城郭)、「井元城」の地図・口コミがご覧頂けます。
※「ニッポン城めぐり」アプリでは、スタンプラリースポットとなっている3,000城それぞれの地図に、周辺城郭や史跡など、様々な関連スポットを自由に追加できます。
井元城の口コミ情報
2024年05月19日 RED副将軍
小規模ながら重ね馬出しが特徴的な城跡🏯
オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎
築城年代は不詳。井元城の沿革については分かっておらず、元々は在地土豪である小椋氏が八風街道の監視のために築いたのが始まりとも考えられています。
1568年、鯰江貞景は織田信長との観音寺城の戦いで敗れて逃走してきた六角承禎を井元城に迎えて籠城したとされます。
1573年、六角方の鯰江城を攻略する際に織田信長勢の柴田勝家が改修し陣城として利用したとも伝わりますが、重ね馬出しが鯰江城とは反対方向に向いていることから、織田信長勢に対抗するための鯰江城の出城との考え方が有力です。
織田信長勢により落城し、そのまま廃城となったと思われます。
見所
愛知川北岸の河岸段丘上に築かれています。
方形の主郭は南側が段丘崖となり他の三方に土塁と空堀が巡ります。
北東に虎口が開口し、コの字形の土塁と空堀による角馬出しが二重に施された重ね馬出しが最大の特徴です。
馬出しの北側には更に東へと土塁と空堀が延びています。
織豊系の馬出しですが、鯰江城の逆に向いていることに違和感があります。織田、六角のいずれの改修であるかは妄想が尽きません。
行き方は、春日神社を目標に設定。神社に駐車させてもらい直ぐ裏山が城域となります。比高は10m程度しか無いので比較的気軽に登城できます。
2019年12月18日 あきおこ
鯰江城の東南1キロ弱の河岸段丘上に築かれた丘城(標高160m/比高10m)で、織田軍の陣城と言われます。
駐車場は春日神社境内に駐車スペースがあり、城への道は神社反対側の西の段丘斜面にあり、段丘を登ると竪堀を左手に見て主郭横堀に出ます。
横堀は主郭の三面を囲み、残りの南面は断崖状の河岸段丘で防御しています。主郭は土塁囲みの正方形で東側に虎口を開き、重ね馬出しを設けています。重ね馬出しの北側は雑草が生い茂り形状の把握は困難でした。
更に北側に曲輪の境界線の様な段差があり、内側を兵士の駐屯地にしていたかもしれません。
鯰江城を攻める為の陣城と言われますが、主郭搦め手側に続く、同一段丘上に鯰江城があります。佐々木六角氏が段丘上を攻めてきたら、せっかくの馬出しが機能しない・・・様な気もしますが。
とは言え織田系の陣城の特徴である低土塁、浅い堀、直線的な縄張り、技巧的な虎口が備わっており、コンパクトながらも楽しめる城だと思います。