和南城

和南城([高野城  周辺城郭])

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和南城の口コミ情報

2023年02月19日 RED副将軍


コンパクトながらも虎口、堀切、土橋、石積みが残る小倉氏の拠点🏯

オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎

築城年代は不詳。南北朝時代に和南実経によって築かれた和南氏の居城と伝わります。
和南氏は、清和源氏の系譜である小倉氏の庶流です。小倉氏は佐久良城を本拠地とし愛知・神崎・蒲生の三郡を支配し佐々木六角氏や蒲生氏と争っていました。
小倉氏はやがて内紛により分かれ、和南氏は小倉西家に属します。
1558年、小倉西家は織田信長に付いて、小倉宗家が属する佐々木六角氏と戦い、和南山合戦の舞台となりました。
翌年に焼失し廃城となった様です。

見所
尾根筋に郭が連なり、それぞれは堀切と土塁で区切られています。堀切は土橋が架り明瞭に残っています。
土塁にも石積みが見られます。
しかし、削平状況等に後世の改変とも思われる部分があります。
超マイナーですが面白い城跡です✨

行き方は、和南集落の多度神社を目標に設定。東背後の尾根上に築かれています。比高は50mくらいで直ぐに辿り着きます。

2022年04月05日 昌幸近江守晩秋リア旅


東近江市の和南(わなみ)城。
歴史は先達の方が詳しく述べられていますので、そちらをご覧になって下さい。

城のつくりは内側を石積みで囲まれた削平地を主郭とすると、山側に土橋と堀切で区切られた郭が二つあり(ただし削平されていません)、尾根の先端に一つ確認できます。なお主郭には庭園跡があったらしいのですが残念ながら気づけませんでした。最高所に主郭がないので、街道監視の城ではないかと思われます。

多度神社を目指して行けばいいと思いますが、いかんせん駐車スペースがありません。地区内の道は大変細いため軽自動車でないと無理です。私は気持ち広くなってた所にギリギリに停め、さっと見学しました。多度神社裏の防獣柵を抜け直登、2〜3分で城域です。

【写真の説明】
①多度神社から登り切った所の郭。物見がありそう。
②多度神社方向へ落ちる竪堀。
③物見郭からの虎口。
④主郭
⑤主郭土塁
⑥堀切1
⑦土橋越しに堀切1を見る
⑧堀切2と土橋

2020年05月02日 梅鉢近江守Silvine


 和南城は東近江の山沿いに勢力を持っていた小倉氏(西家)の城です。小倉氏は六角氏に属する佐久良城の宗家と独立志向の強い永源寺山上城の西家に分かれて争い、結果西家が宗家の主を討ち取りますが、その後に六角氏麾下の蒲生氏に攻め込まれて敗れ、小倉氏は勢力を衰退させる事となります。
 城は東近江市(旧永源寺町)の和南町にあり、紅葉橋から県道188号線を南下した先のカーブの奥にある多度神社から獣避け柵を開けて登ります。道はよくわかりませんが尾根に向かって登り、5分ほどで主郭です。
 主郭は石積の入ったしっかりした土塁で囲まれています。スロープ状の土橋から一段上がったところに庭園跡と見られる窪地や丸石の石積が見られますが、この辺りは削平が甘く斜面になっています。さらに尾根を登ると土塁とはっきりした堀切があり、ここまでが城域です。
 近くの永源寺は紅葉の名所として有名ですが、小倉氏の争いに巻き込まれ全山焼失し江戸期に再興されました。こちらも併せて観光されると良いかと思います。

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