大谷吉継の首塚

大谷吉継の首塚([太尾山城  寺社・史跡])

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大谷吉継の首塚の口コミ情報

2024年10月12日 釆女正佐吉。


全国4429万人の吉継ファンのみなさんこんにちは。
今日は「出張!お城EXPO in 滋賀・びわ湖」米原開催を記念して、米原の 「大谷吉継の首塚」の紹介だよ。
歴ヲタ女子人気ナンバーワン(お姉さん調べ。異論は聞いとく)我らが吉継さん!盟友吉継さん!だよ。それじゃ早速、レッツ遺構♪

…米原の首塚ァああ?ナニ言ってんの?我らが吉継さんは、湯浅五助の介錯で関ケ原で自刃したの。御首は五助がそこに埋めて隠したの。五助が自分の命と引き換えに藤堂仁右衛門と交わした漢の約束とか、吉継さん為広さんが交わした辞世の句とか、吉継さん三成さんの厚い友情とか、関ケ原には沢山の物語が詰まってるの。腐女子大歓喜♡、BLネタの宝石箱や~~♡なんて、不純な動機で吉継さんを推してる訳じゃないの!(知らんけど)

脱線したけど、実は吉継さんの首塚と伝わる場所は、米原と、揖斐郡揖斐川町春日にもある。 米原の首塚は「長浜・米原を楽しむ観光情報サイト」によると、「(~略)吉継の甥で僧でもあった祐玄が吉継の御首を錦の袋に入れて、敦賀への逃亡の途中に米原のこの地に埋め隠した」と言われる。吉継激推しの歴友曰く、京都の東殿(吉継母で、高台院=ねねの高級侍女、取次役)に届ける途中だった説もあるんだって。知らんかった。
頭部って重さが5㎏前後あるから、ここで力尽きちゃったのかなぁ。それとも、大谷氏は米原にゆかりがあった説もあるから、わざわざこの地を選んで埋めたのか。

江戸時代の「淡海木間攫」では、ここは長束正家の墓だよって書いてたんだけど、その後発刊の「近江国 坂田郡志第二巻」(1941年)ではそれを否定して、祐玄が葬った説になってる。(どうして長束正家説があったのかは気になるところ。長束については、いずれまた機会があれば)
お姉さんは以前米原のガイドさんに「子供が供養塔を蹴って遊んでいたらお腹が痛くなった。それできちんと供養するようになった」って説明を受けたよ。

吉継はハンセン病を患ってたから自刃前「敵に首を渡すな」と言い残したと伝わる。大将の遺言通り首を守る一心で、自刃した関ケ原の地中に埋めたのか、首を持って石田・小西・宇喜多と同様に北に逃げ春日に埋めたのか、それとも大谷陣地に近い東山道を経由して米原に埋めたのか…。

お姉さん陣地、首塚候補地、街道、敦賀を見比べてはうんうん唸ってるけど、3ヶ所のどこに首を埋めたのか、答えは出ない。
…いや、待って。 あ の 吉継が「首を渡すな」と言い残した事を考えると、二重三重に保険を掛けた気がしないでもない。実は、首塚と伝わる場所は全てダミーで、本物の吉継は今なお人知れずひっそり別の何処で眠ってる。春日も米原もいかにもあり得そうな場所だし、甥が運んだ話も出来すぎな気がする。首は(辺りに幾つもある)遺体から調達し、剃髪した人夫に運ばせたら御首と甥の一丁上がり。上手く作られた場所とエピソード。…妄想が止まらない。

まあ、でも。藤堂家が建立したと伝わり、戒名と没年月日も彫られている上、五輪塔の専門家が 「関ケ原の戦いのあった慶長年間の塔とみて問題はない」としている五輪塔のある関ケ原の墓所に埋められていると信じたい。きっと。多分…。

一つ確かな事は、吉継は関ケ原合戦当日の9月15日、新暦10月21日に亡くなった事。 西軍諸隊の大将が皆逃げ出す中、唯一関ケ原で自刃した大将、吉継。

お城EXPO米原開催日の10月20日は吉継命日前日に当たります。 関ケ原に近い米原の地で、合戦当日の気候や空気を感じ、漢・吉継に思いを馳せたならば、あなたも首塚に手を合わせずにはいられないでしょう。供養塔である事に違いはないのだから。

米原駅からもEXPO会場からも徒歩約10分前後。アクセス抜群、駐車場完備。記帳ノート備え付けあり。吉継愛を思う存分綴って下さい。

母さん、ぼくのあの首、どうしたでせうね?
ええ、秋、関ケ原で落とした、あの首ですよ。

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