茶臼山城

茶臼山城([黒井城  周辺城郭])

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茶臼山城の口コミ情報

2020年03月17日 【しばぴー】iggy摂政


茶臼山城
~丹波平定戦で光秀が本陣を構えた陣城~

黒井城から南へ約2.4kmに位置する茶臼山に構築。資料に記述はなく、伝承として本陣であったと伝わる。
茶臼山のすぐ北側には、黒井城へと向かって延びる丘陵があり、それらを含めて茶臼山城と捉えるのが城の構成上、自然であると思われます。
黒井城を真正面に見据え、敵の行動を把握するには絶好の場所で、おおかた本陣はここで間違いないな、って思うのではないでしょうか。

《遺構等》
~茶臼山城(本城、標高188m)~
明確な登城口はなく北側もしくは南側の、山に取り付きやすい場所から分け入って直登(容易)します。
頂部は楕円形の城郭を形成し、削平、切岸加工は丁寧。
主郭北側に、規模は小さいものの逆T字となる張り出しが認められる。資料によると下郭へのスロープとの説明とあるが、スロープにしてはそこそこ急で裾が切られていることもあり、また、主郭南側は緩斜ということを考えても、横矢を意識した防御設備ではないかと推測します。

~丘陵部(北出郭)~
南北約320m東西約70mの丘陵(標高108m)で、二つの堀切で3つの郭を形成。
西側の北へ進む畦道が北側の堀切に通じます。
この堀切には竪土塁が伴い、北西方向からの侵入を意識する。南側の堀切はやや甘い。
郭北端は巨岩(岩盤、落下注意!)で、物見としてうってつけの場所となっています(現状は樹木のため見通しやや不良)。
この出郭は、相当数の兵を駐屯することが可能と思われ、かつ、自在な動きができたのではないかと思えることから、やはり光秀が置いた本陣である可能性が高いと思います。

それにしても陣城って、敵方の目と鼻の先に造成するもんなんですね、余程の勢いがないと無理でしょうが。

《写真》
1.黒井城から見た茶臼山城(中央の逆お椀型山、手前が出郭)
2.茶臼山本城主郭の張り出し
3.出郭北側の堀切
4.出郭物見から見た黒井城(左は千丈寺砦)

《おまけ》
茶臼山
「富士の形は茶臼のようだ」と言われていたそうで、富士の形と茶臼(葉茶をひく石臼)は似ていることから、富士のような形の山は茶臼山と言われるそうです。
富士山=縁起が良い、という繋がりからか、かつて戦で縁起を担ぐ武将に好まれ陣が張られたそうですよ。

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