車門跡

車門跡の口コミ情報

2024年01月10日 源山城守＠ポンコ２…


姫路城中曲輪の西側、中堀・船場川沿いの市之橋門跡と埋門跡の間に車門跡があります。
車門跡の北側まで中堀が、南側は水がない堀の形跡が少し残っています。今は船場川に直接面した部分は埋立てられ、千姫の小径の一部になっています。

車門跡は、中堀を突き出し船場川に面した二重の出桝形となっており、川に架かる木橋を渡って内外に各1ヵ所の外門・中門と呼ばれる高麗門で狭めの桝形①を、奥に内門と呼ばれる櫓門があって中門との間で広めの桝形②がそれぞれ構成され、守り固い構成になっています。また、船場川に面した船着き場だったのか車道門と呼ばれる埋門が桝形②に設けられており、ここが破られても桝形②でガードするためが、水陸を意識した二重の桝形の理由なのかと思いました。

車門の石垣は、近隣から産出される凝灰岩を割石して打込接ぎで普請されており、1650年前後の絵図から描かれるなど池田家の後の榊原家が城主の時に普請されたのではと推測されています。内門付近は良く残っており、桝形①②付近は低層部分が確認できました。また、内門部分は、1995年・2012年・2020年に補修されています。

現地確認した時に印象に残ったこともあり、口コミしました。