豊後館
豊後館([平賀館 周辺城郭])
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豊後館の口コミ情報
2021年09月25日 陸奥守仙臺むすび丸JUN
駐車場は特になく、案内板や標柱の傍にかろうじて駐車できそうなスペースがある。
仙台市太白区秋保町馬場に所在する豊後館(馬場館)は、平賀館から南東約7㎞に位置する。東側の小滝川が南側の名取川に合流する標高210mの台地の突端地にあり、規模は東西約200m、南北約200mである。城域の西辺は、基底幅12m前後、高さ約6mの土塁、その西に幅約4mの空堀が設けられ、堀底道を南に進むと城域の南西隅に坂虎口がある。ここは石積虎口で、規模は小さいながらも食い違い虎口(または枡形状虎口)が残存している。
江戸時代成立の『仙台領古城書上』によると、秋保摂津守貞茂の居城として、永禄年間(1558~69)に築城されたという。慶長4年(1599)の伊達政宗黒印状写に再び文献に登場するこたから、伊達氏によって西の最上方面の「境目の城」として整備・改修された可能性が指摘されている。
【参考文献】仙台市史特別編7『城館』、『東北の名城を歩く南東北編』