日置谷城
日置谷城([上林城 周辺城郭])
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日置谷城の口コミ情報
2025年06月13日 ᴿᴱᴰ 副将軍
南麓まで続く大規模な竪堀と畝状竪堀群が特徴的な詳細不明の山城🏯
オススメ度 ★★★★★
日置谷城(へきたにじょう)と読みます
築城年代や築城主等の城史は不詳。
当地の有力土豪である上林氏の属城とも云われますが、石垣や技巧的な縄張りは織豊系の特徴であり、明智光秀の勢力が改修を行った可能性が指摘されています。
見所
上林禅寺背後の標高240mの丘陵上に築かれています。
南北に長く土塁が囲繞する主郭が特徴的で、東西2ヶ所に虎口が開口。東虎口は平虎口で南に櫓台状に高さがあり桝形状の空間に繋がります。西虎口は食い違い虎口で土塁囲みの馬出し状の小郭に繋がります。
主郭南下の二郭から南麓まで続く長い竪堀が最大の見所で、竪堀に囲まれた三郭、四郭が南に連なり、四郭の南中央には平虎口が開口。
主郭と二郭の周囲は畝状竪堀群で堅められ、主郭背後の北尾根と西尾根は堀切で遮断されています。
2025年06月08日 生駒伊予守江現蔵✿
日置谷城(へきたにじょう)は丹波国綾部市の上林川北岸にあり、蝸牛城と呼ばれる上林城とは川を挟んで相対する標高240mの山に築かれています。築城年代、城主共に不明です。
6月初旬の天気が良いリア日和、直登クラブでの丹波遠征、本日のラスト8城目です。
7城目にリアした上林城本丸から全景を見たのが16時、あと1城なら時間的に余裕でいけるなぁと思っていたのですが、国宝二王門に寄り道してしまい、登り始めたのが17時30分、日が長くなってきたとはいえギリギリです。
縄張り図を見ると城は3つに分かれています。上林禅寺から獣除けの柵扉を開閉し、東から西へ、古い時代の東城、中城、日置谷城の順で探索します。讃岐を寅の刻出発の丹波遠征、さすがに疲れてきますが、あと一踏ん張り。
道が無いので直登し、5分程で段になっている標高160mの尾根にある段曲輪地形の東城に到着。防御機能はあまり見られなく、土塁も確認出来ませんでしたが、中城との間に薄い竪堀がありました。
隣の中城は、標高220m地点の南北に伸びた尾根に築かれていて、北側からの攻撃に備えるように、北に土橋の架かる堀切と土塁を確認しました。曲輪にはそんなに力を入れてない感じです。日置谷城との間に大きい竪堀がありました。
そしていよいよメインの標高240m地点の南北に伸びた尾根に築かれた日置谷城へ。まず東側の立派な長い竪堀に到着。曲輪を挟んで西側にはU字型の堀切2つを確認、東の竪堀と並行して二重竪堀もあります。この縄張りは素晴らしい!
北にある主郭周りは土塁で囲み、東西に小さい曲輪が付随。西と北にある大堀切も素敵です。段曲輪の周りは畝状竪堀、堀切で防御を固めています。食い違い虎口もあり、山城ファン必見の名城です。
18時を過ぎて、畝堀の影が出て写真でも地形が分かります。竪堀から麓へと続く、つづら折りの当時の大手道がありました。
城友さん達と、丹波遠征のラストを飾るに相応しい城だったなぁと話しながら上林禅寺に戻り、1時間20分の楽しい山歩きでした。
暑くなってきたので山城シーズンも終わり、今回まだ未訪の気になる城があるので、秋以降に直登クラブで再訪したいと思います。