比自山城
比自山城([伊賀上野城 周辺城郭])
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比自山城の口コミ情報
2024年04月06日 梅鉢近江守Silvine
比自山城は第二次天正伊賀の乱において、伊賀平定を狙う織田信雄に攻められた一揆勢が立て籠った城です。元々は寺院だった場所に突貫工事で築かれたと言われ、ここにおよそ3000人が籠城し、激しく抵抗を繰り広げました。その後、織田軍の総攻撃を前に一揆勢は柏原城へ逃亡。その地で最後の戦いを迎える事になります。
南北のピークに郭があり、そこに挟まれた窪地の平坦地が主郭となっています。南北の郭は複数の堀や土塁に囲まれています。また、かつて寺院だった痕跡として、犬走りには石塔や石仏が散乱しています。主郭部は背丈を超えるほどの酷い藪でその先に進む事は困難な状況です。城域は広く、整備されていない為しっかり現在地を確認しながら探索しないと危険です。
城跡へは国土地理院地図では道があるように描かれていますが、未整備です。北東麓にある「ふるさと芭蕉の森公園」の駐車場に城址説明板があり、私はその最奥から尾根筋を直登しました。登城難度は高く、藪漕ぎを厭わない方向けです。
写真
①ふるさと芭蕉の森公園にある説明板
②北端の堀切
③案内板中B郭の土塁
④案内板中B郭北の堀切
⑤北端から西へ伸びる横堀
⑥強烈な藪の主郭A
⑦南西部の堀切
⑧犬走りに転がる石塔