傘松城
傘松城([江馬氏城館 周辺城郭])
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傘松城の口コミ情報
2024年11月05日 RED副将軍
高原郷を一望できる江馬氏の拠点🏯
オススメ度 ★★★★⭐︎
築城年代は不詳。鎌倉時代末期に藤原国家により築城されたと推定されています。
現在に残る複雑な縄張りの城郭遺構は戦国時代のものであり、江馬氏により姉小路氏に備えて改修されたものと考えられています。
見所
標高802mの観音山頂部に築かれており、江馬氏の本拠地を一望できるかなりの高所です。
山頂の主郭から北と西へ伸びた尾根に郭が連なる連郭式。
主郭は西側に虎口を開口し、北側に横堀が巡ります。
西尾根には三段の郭が連なり大堀切で遮断。更にに下った所に折れの付いた土塁と大堀切があります。
2024年2月に国史跡として江馬氏城館跡への追加指定をされました。
城域まで車道が付いていますが立入禁止です。朝浦不動院から登山道が付いていますが比高は約320mあるためガッツリ登山と思ってください。
また城内の木には新しいベアークローがありましたのでご注意下さいませ。
2021年11月07日 国府参議城介
高原諏訪城に比肩する江馬氏の山城
【歴史】
築城者は不明だが、永仁7年(1299)に築城と伝わる。
江馬氏の城郭であったという資料は残っていないが、近年の研究では江馬氏の城である可能性が極めて高くなっているとのこと。
別名:吉田城
【遺構】
傘松(からかさまつ)城は、江馬氏下館より南西2kmにある観音山(標高803m/比高363m)山頂に築かれた山城。
山頂に主郭があり、土塁や虎口があり、その周囲を横堀が北・西・南に張り巡らされていた。特に南側の横堀は令和2年の発掘調査で新たに発見されたものです。北尾根には段曲輪や堀切、南尾根には両竪堀、西尾根にはこの城で最大の堀切がある。
【感想】
当初の予定には全くない城攻めで、江馬氏館の方が「傘松城もいいお城ですよ」の一言で登城を決めました。だけど、登り始めるとかなり後悔するレベルでキツく高原諏訪城が楽勝に思えるレベルでした。また、日没や終バスの時間もあったので、かなりギリギリの城攻めでした。
しかし、山頂の遺構を見始めると「ここまで頑張って登ってよかった」と思えるくらい素晴らしいお城でした。しかも、飛騨市が発掘調査をして新たな横堀を発見しているなど、まだまだ隠された遺構があるような気がします。また、山頂からは江馬氏館や高原諏訪城を容易に視認でき、樹木がなければ、他の江馬氏城館(洞城、石神城、寺林城、政元城)をも見渡すことができる重要な拠点であることが分かります。そう考えると、この城が江馬氏の城であることは明白だと思います。
もし、神岡に来ることがあれば、是非リア攻めすることをお奨めします。公共交通機関の場合は、時間配分には気を付けてください。
【アクセス】
江馬氏館より不動院登城口まで徒歩10分。主郭まで徒歩で40~50分。
登城口は複数あります。
山頂近く(標高700m)まで林道が通っており、数台停車するスペースはある。
【写真】
1:遠景(江馬氏館より)
2:標柱
3:説明版
4:主郭から江馬氏館を望む
5:堀切(北尾根)
6:主郭北側の土橋と堀切
7:主郭の西側の横堀
8:堀切(西尾根)