尾崎城
尾崎城([三木氏城館 周辺城郭])
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尾崎城の口コミ情報
2021年11月14日 国府左京大夫城介
埋蔵金伝説がある塩屋秋貞の居城
【歴史】
築城者は不明、築城年代は15世紀前半頃か。
出土品の陶磁器の中には15世紀半ば以降に強い火力を受けた形跡が残っており、この地域(小八賀)も応仁・文明の乱による戦乱に巻き込まれたという古文書も残されている。
15世紀中頃になると、塩屋秋貞(地元の伝承では築城した人物)が居城にしたようで、その際に現在のように改修したと思われる。永禄7年(1564)に武田氏の飛騨侵攻において、山県昌景に攻められ落城した。
【遺構】
松倉城から北東8.2kmにある丘陵(標高700m/比高70m)の西端に築かれており、現在は尾崎城址公園となっている。
一部破壊されているが、遺構は良好に残されている。主郭と二の丸を囲うように土塁と帯曲輪があり、帯曲輪には畝状の竪堀がある。また、主郭と二の丸の間には二重堀切がある。主郭の北西から林道の北側に掛けて、フェンスが張られており、その中には大きな空堀や北側の曲輪の竪堀を確認することが出来る。
【感想】
城址公園のため、かなり綺麗に整備されており、遺構自体はかなり見やすい。主郭と二の丸をグルっと囲むように帯曲輪があり、その高低差は中々のものです。他の飛騨の城郭に比べると若干大人しい印象はありますが、それでも飛騨の城っぽさは随所に見ることが出来ます。また、三木氏系列の城郭の特徴でもある畝状空堀がやや見難いですが、帯曲輪に確認することができます。一部遺構がフェンスの中にあり、近くに行けないのが残念ですが…
さて、この尾崎城には金鶏伝説いわゆる埋蔵金伝説が残っています。城主であった塩屋秋貞は武将兼商人(特に塩を扱っていた)であり、当時飛騨を席巻していた三木自綱も借金をしていたという文書が残っています。そんな人物だからこそ、埋蔵金伝説が生まれたのでしょう。しかも、実際に45kg近い中国銭(現在の価値にして約75万円)が実際に出土しています。もしかすると、まだまだ塩屋秋貞の埋蔵金が埋まっているかも!
【アクセス】
高山駅から「平湯温泉」方面へのバスに乗り、「桜小路」で下車し、登城口まで徒歩4分。登城口から城内までは徒歩8分。
城内に駐車場はあり。(登城口は北側)
【写真】
1:登城口(西側)
2:説明版
3:縄張り図
4:二重堀切
5:帯曲輪
6:帯曲輪の畝状空堀
7:Ⅳ郭の竪堀
8:尾崎城から小八賀郷を望む