設楽城
設楽城([田峰城 周辺城郭])
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設楽城の口コミ情報
2021年04月20日 おんな城主 直虎
歴史的背景や遺構について前の投稿者が解説されている通りです。
補足すれば、設楽城は三方を急峻な断崖に囲まれた自然の要害であり、武田の手により修復される以前から、相当難攻な城郭であったことが窺えます。
また、尾根伝いに続く土橋の様な曲輪を砦方向に進んだ先に、石組みが崩壊した痕跡が見られ、ここに虎口が有ったと推察されます。
中設楽地域づくり推進協議会「元気城山」の方により整備されており、古を偲びながら散策できる手頃な山城ですので、国道151号を通られる方は是非お立ち寄り下さい。
2021年02月14日 陸奥守たろす
【設楽城】
愛知県北設楽郡東栄町中設楽城山
【概要】
◆三遠南信の境目、別所街道を足下に押さえ各方面に通じる重要地点に位置し、三方を大千瀬川に囲まれた「城山」と呼ばれる比高30m程の尾根先端上に築かれている。
◆歴史は古く平安末期~鎌倉初期、北設楽から現在の新城市にかけ勢力を誇った設楽氏により築城。
◆戦国期には今川氏→徳川氏に属し、戦国末期には武田氏影響下の伊藤氏が居城
◆現在残る遺構は戦国末期に改修されたと考えられる。
◆『愛知の山城ベスト50を歩く』より引用
【遺構】
◆城は主郭Ⅰ前面に馬出曲輪Ⅱを設けた単純な連郭式城郭。
◆駐車場から1分程で立派な①大堀切に会えます♪この堀切は馬出曲輪Ⅱの南側に位置し、東西に堅堀を繋ぎ南側の尾根を絶ち切ることで城の主要部を守る。
◆堀切西側の堅堀は藪化が激しく見辛いが、東側は②堅土塁を伴い長く延びる堅堀が確認(ちと藪ってますがw)できる。
◆歩道を登ると馬出曲輪Ⅱ入る。現在は休憩所が建ち裏にはトイレもありました。
◆馬出曲輪Ⅱ南端には③④三日月状土塁があり両側から堀切に降りられる。
◆馬出曲輪Ⅱの背後の⑤主郭Ⅰには一部土塁(写真右側)が残り石碑が立つ。
◆曲輪間には段差があり、この両側にも⑥堅堀が見られることから、ここにも堀切があった可能性もあるとか…
◆主郭Ⅰの北側は⑦断崖絶壁!崖下は大千瀬川が逆U字状に流れ天然の要害と化す。
◆このように城郭前面を堀切・堅堀で守る単純な連郭式城郭とされるが、大堀切の南側尾根には削平具合は良くないがある程度の兵が駐屯できる広さを持つ曲輪状の空間があり、さらに堅堀や⑧堀切も見られたことから、ここまでが城域と考えます。(個人的に(^^;)
◆城内には鎌倉時代から残る「大国杉」や「湧き水」があります。
【総評・所要時間】
◆本当に小さなお城ですが、武田流築城術を彷彿させる馬出曲輪の三日月土塁と大堀切が織り成す遺構は必見!
◆駐車場からわずか1分程で城域に達し、50分程で隅々まで散策できますので、山城ビギナーさんにも山城の魅力を感じて頂けると思います♪