蒲形陣屋 (蒲形城・下ノ郷城)
蒲形陣屋 (蒲形城・下ノ郷城)([上ノ郷城 周辺城郭])
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蒲形陣屋 (蒲形城・下ノ郷城)の口コミ情報
2025年04月09日 尾張守たまきち
今川家有力家臣の上ノ郷城主∶鵜殿家が、分家して城館を構えた地。これが蒲形城であり、下ノ郷城とも呼ばれている。分家築城の時期は明応年間(1492-1501)の頃。江戸期に描かれた絵図によると水堀に囲まれた方形の本丸を中心として周囲に外郭を備えたものであった。
永禄三年(1560)の桶狭間合戦で今川義元が敗死した後の三河国は、今川方と松平方が対立。鵜殿氏は本家である上ノ郷城とここ下ノ郷城(蒲形城)そして柏原城、不相城に分家して城館を構えていたが、下ノ郷と柏原の鵜殿氏はこの時松平方に付いた。家名存続のためであったと云われている。松平家が攻城した上ノ郷城の戦いは、今川方鵜殿本家上ノ郷城主∶鵜殿長照が討死して終わった。その後、下ノ郷鵜殿氏は酒井忠次配下に置かれたと言われている。
添付した写真の土塁の遺構は、昭和32年(1957)に下ノ郷城(蒲形城)の名残として市の文化財に指定されたが、調査の結果、江戸期に下ノ郷城(蒲形城)趾に整備された松平氏陣屋跡(蒲形陣屋)の土塁であることが分かり、平成17年(2005)に指定が解除されたものです。