源敬公廟
源敬公廟([入尾城 寺社・史跡])
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源敬公廟の口コミ情報
2021年12月01日 とんかつおやじND
源敬公廟は、慶安3(1650) 年に没した尾張徳川家初代藩主の徳川義直の墓所である。慶安4(1651) 年に墳墓・石標、承応元(1652) 年に竜の門以奥の門( 唐門)・殿舎( 焼香殿・宝蔵)・築地塀が完成し、元禄12(1699) 年に獅子の門が建てられた。昭和12年8月25日に国重要文化財に指定され、焼香殿・宝蔵・竜の門・獅子の門には建造物保護のため側面に鞘が取付けられている。徳川義直は儒教の影響を強く受け、死に際しても他のほとんどの諸大名が仏式の墓を築く中、仏式の法名を受けることを拒み、霊廟は儒教式の建築となった。設計は、明から帰化した陳元贇によるものと伝えられ、儒教の礼制に基づく建物配置と殿舎の銅葺瓦に魚形の正吻や蕨手を乗せるなど、中国風の意匠が一部にみられる。江戸時代前期における中国建築の理解の実態を示す事例として興味深い建造物群である。