清水袋城
清水袋城([江尻城 周辺城郭])
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清水袋城の口コミ情報
2024年11月12日 国府左京大夫城介
武田水軍と徳川水軍の拠点となった城
【歴史】
永禄12年(1569)に、武田信玄によって武田水軍の拠点として築かれた。
縄張りは馬場美濃守信房と今福和泉守昌常が行ったという。
武田氏が滅びると、徳川氏の支配下となり、徳川水軍の拠点として用いられた。
その後、家康が駿府に隠居すると、水軍拠点としての価値がなくなり、慶長19年(1614)に廃城となった。
別名:清水城、袋城、浜清水袋城
【遺構】
江尻城の南東1.5kmに位置し、巴川河口に築かれた海城であったが、現在遺構は消滅している。「旧袋城の石」が上総稲荷神社の所に置いてある。
[日本古城絵図]東海道之部(3)に描かれた図によると、巴川を埋め立て築いた城のようで、南北に船溜まりを2か所設けている。また、陸地との接点は西側にしかなく、角馬出を設けている。
【感想】
武田水軍の拠点とのことですが、現在は築城時に使われた石を除き、遺構は全く残っていません。
「旧袋城の石」と記された石も、現在ではほとんど薄れており、一瞬それだと思わなかった。上総稲荷神社の由来が書かれている説明板の下に無造作に置かれている。あまりにも無造作に置いてあるので、なくなっても気付かなそう気がします。
残っている絵図からも、長崎の出島を想起する形となっています。しかし、武田信玄も初めて海に接する場所に城を築くことになったはずですが、いきなり海を埋め立てるという発想に驚きを感じえません。
また、江尻城とは巴川で繋がっているため、往時は舟を使って行き来したと思われます。
【アクセス】
①入江岡駅または新清水駅から、徒歩で15分程度。
②駿河湾フェリー乗り場から、徒歩で10分。
【写真】
①反対側の岸からの遠景
②上総稲荷神社
③旧袋城の石