多太神社

多太神社([小松城  寺社・史跡])

小松城 に投稿された周辺スポット(カテゴリー:寺社・史跡)、「多太神社」の地図・口コミがご覧頂けます。

「ニッポン城めぐり」アプリでは、スタンプラリースポットとなっている3,000城それぞれの地図に、周辺城郭や史跡など、様々な関連スポットを自由に追加できます。

多太神社の口コミ情報

2025年07月16日 内記かずりヾ(・ε・。)


⭐︎⭐︎「義仲・巴の〜伝承、伝説地探訪!」⭐︎⭐︎

帰って来たかずりの自己満足口コミシリーズ、おいらの推し武将である木曽義仲関連の伝承、伝説地を丁寧に御紹介〜ちなみに全国約600箇所に及ぶので終わるまで付き合ってもらいやす…

多太神社は小松城の南南東約2.0km、梯川南岸(左岸)、前川東岸(右岸)、標高約3mの平野部平場に立地する神社です。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。車も当然、捨てられる。

斎藤別当実盛を知ってるかな?

「あなむざんやな、斎藤別当にて候ひけるぞや」

。゜゜(´□`。)°゜。

寿永二年(西暦1183年)六月一日、「倶利伽羅峠の戦い」に続く、「篠原の戦い」において、総崩れとなった平氏勢の殿軍を引き受けて奮戦し、木曽義仲の郎党、手塚太郎光盛が為に討ち取られた斎藤実盛は、老武者として侮られる事を嫌い、白髪を若々しい黒髪に染め上げて参陣していた。

当初、これがために実盛の首と知らずに首実験に供されたが、首を池の水で洗わせたところ、黒髪がみるみる白髪に変わって実盛の首である事が判り、同名の旧知、義仲四天王の一人、樋口次郎兼光はこれを憐れんで思わず涙する…文頭の一節は、謡曲、「実盛」の中において、兼光が実盛の首を前にして漏らした言葉である。

斎藤実盛の出自は藤原北家利仁流斎藤氏、生国は越前国と伝わる。生年は天永二年(西暦1111年)とあり、討死時の年齢は70歳を優に越えていた事になる。実盛は、平宗盛を領主、もしくは領家とする荘園、武蔵国幡羅郡長井庄の荘司であり、同庄内西野郷に住していた。同名が関東と縁が深く、別に長井別当とも呼ばれるのはこれが故である。

言わずと知れた木曽義仲の恩人である。義仲の実父、源義賢が、源義朝の長子、義平に討たれた際(大蔵合戦)、義仲は駒王丸と呼ばれる未だ物心が付かない幼児であったが、この駒王丸を畠山重能から預かり、乳母の夫、中原兼遠へと託し、木曽へ脱せしめたのが実盛である。

義朝の滅亡後は平氏に出仕、治承四年(西暦1180年)十月二十日、平維盛に従い「富士川の戦い」に参陣するも、実盛の坂東武者の勇猛なる話を聞いた平氏勢が、恐怖心に駆られて水鳥の大群の羽音を夜襲と思い違い潰乱してしまった故事は特に有名だ。

応永二十一年(西暦1414年)三月、加賀国江沼郡潮津道場において、七日七夜の別時念仏が催された際、時宗の遊行十四世、太空の前に白髪の老人が現れ、十念を受けて群衆の中へとその姿を消した。後日、この老人が斎藤別当実盛の亡霊であるとの風聞が立ち、これを聞いた太空は結縁して卒塔婆を立ててその霊魂を慰めている。風聞は都へも伝わったようで、醍醐寺座主の満済は、その日記、「満済准后日記」に、「…事実ならば稀代の事也」と書き留めている。

この風聞は世阿弥にももたらされ、これを基にして謡曲、「実盛」が産み出された。能の修羅物、三修羅の一つ、「実盛」は、現代においても傑作との評価が高い。

字数があっという間に無くなったけど、寿永二年、戦勝を祈願する義仲によって奉納された実盛の兜が収蔵されているのが石川県小松市本折町に鎮座する多太神社だ。当日のおいらのお目当ては当然、兜だったんだけど、電話を掛けて非常駐の神主さんを呼び出さない限り見学は不可である。35℃の気温の中、たぶん老齢であろう神主さんを呼び出すのは気が引けたので諦める事に…ちなみに兜は写真で見ると、前立に八幡大菩薩と書かれた平安時代らしい重厚な逸品、他に袖、臑当が併せて保存されている。

元禄二年(西暦1689年)、江戸時代前期のリズム芸人、松尾芭蕉も当社を詣で次の一句を残している。

「むざんやな 甲の下の きりぎりす」

時代は変われど実盛に同情する人々の想いは変わる事が無い。

※平維盛〜光源氏の再来と呼ばれる程の美貌の持ち主だったらしい。おいらも「令和の光源氏」と呼ばれて久しいけど、何だか親近感が湧いて来るなぁ…ちなみに東国へと出立するその姿は、絵にも描けない美しさだったんだそう。

※「富士川の戦い」〜故事は創作とされる。平氏勢は諸国の駆者を加えた烏合の衆であり、飢饉によって兵糧調達が進まず士気が低く、人数を大幅に減らしてまともに戦える状態にはなかったようである。富士川を前にして、源氏勢の盛んなる事を知り退陣に及んだてのが実際のようだ。戦慣れした実盛が敵勢を前にして不用意な発言をする訳も無いだろう。

※能の修羅物、三修羅の一つ、「実盛」〜知ったかぶりをしているけど観た事は無い。ようつべで視聴出来るので興味があったら是非…ちなみに演じるのが最も難しい演目の一つらしい。

「ニッポン城めぐり」を始めるには?

「ニッポン城めぐり」は、iPhone・androidの両アプリに対応。
利用料金は無料!いますぐ城めぐりを始めてみよう!

スマートフォンからのアクセス方法

app store app store  ■iPhone
 AppStore で「ニッポン城めぐり」を検索。

google play ■Android
 Google play で「ニッポン城めぐり」を検索。

スマホを持って城をめぐろう!スマホでお城スタンプラリーゲーム「ニッポン城めぐり」 ニッポン城めぐりとは? GooglePlay Appstore