荒城(新城)

荒城(新城)([赤須城  周辺城郭])

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荒城(新城)の口コミ情報

2023年12月28日 内記かずりヾ(・ε・。)


荒城(新城)は赤須城の西方約6.1km、鼠川南岸(右岸)、標高932mの丘陵地緩斜面上平場に立地する要害です。北麓の鼠川からの比高は30m位でしょか。西南西、標高2864.0mの空木岳、その前衛山塊から続く東方裾野でもあり、裾野が段丘台地に消える先端部の一つが該地だ。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。但し、そのままでは行けないので、手前の「駒ヶ根高原家族旅行村キャンピングリゾート駒ヶ根」に車を捨てましょう。このリゾート地の北西隅に林道が付いておりお城への案内板も立っている。BBQを楽しむ家族連れが賑わうリゾート地を後にして、独り寂しく今となっては誰も歩かない林道に入って行く訳だけど、どんなに優しいジェダイ・マスターのおいらでもこの時ばかりはフォースのダークサイドに支配されてしまったのか、「隕石でも落ちないかな…」等と思わず呟いてしまったりもした。

築城年代は不明、築城者は上穂氏です。上穂氏については同じ赤須城のリア攻めマップにある上穂城を参照して下さい。寛文年間(西暦1661年〜1673年)に上穂村で作成された「上穂方口聞書(中割小林文書)」には、「上穂殿先年は此方の勘兵衛地内の古城(大北城)と申す所に御座なられ候て、其の御時代に今度問答の山口に取手(砦)を御普請なられ、古城(北割の古城)と申し候、其の後又今梛澤の南に取手を御普請なられ新城(荒城)と申し候、その後大手の城(上穂城)へ御移りなられ候と申し傳へ候…」とあり、口碑ながらも同じ赤須城のリア攻めマップにある北割の古城に替わる要害として普請された事が判る。又、荒城の「荒」は「簡素なもの」を意味する訳ではなく、ここでは「新しいもの」を意味すると考えた方が妥当だろう。

お城の現況は雑木林となっている。前述の林道が城域央部を東西に貫通しているが、単郭の縄張には見事な土塁が北辺を除いて残っている。城域の西側山側背後はなだらかな斜面、遮るものは土塁のみだが、東側では急登を強いられる他、北側は鼠川に落ち込む急崖、それなりの要害地が選ばれている。が、誰でも混乱してしまう事を一点…城域内には乱雑な方向性を伴わない短い堀形が多数確認出来る他、城域外には集合する長大な竪堀様の堀形も確認出来る。一見すると中世の城館跡てよりは激戦を経た第二次世界大戦時の中隊陣地やPaKfront、対戦車砲陣地の趣きがある…

…どうやら該地周辺は植林場だったらしく、前述の堀形は樹木の採伐による根掘りの跡や材木運搬のための木落としの単なる溝のように思う。遺構の土塁にはこれ等によって数箇所に虎口様の開口部が切られているのも極めて不自然(土塁は損なわれている。)、その証左になるだろう。

伊那市長谷黒河内、市野瀬古城のリア攻めマップにある艮城(うしとらじょう)の付近には「八人塚」と呼ばれる塚がある。弘治二年(西暦1556年、川中島で甲越が激しく争った時期である。)、伊那郡の各衆は武田氏に反して木曽に攻め入るが、結果としては失敗し同郡の八人が捕らえられ狐島(たぶん天竜川の中洲だろう。)において斬首、梟首された。黒河内の郷民は夜陰に乗じて狐島に赴き、八人の首を密かに持ち帰り艮城の東側に丁重に葬ったてのがその云われ。塚の上に建つ石碑には上穂伊豆守重清の名が刻まれる…

…重清は伊豆守を名乗る先祖と同じ受領名を名乗っているので当時の当主であろうか。上穂氏の居館城、上穂城の故地に建つ日蓮宗の寺院、大宝寺の創建は永禄十二年(西暦1569年)と伝わる。上穂城はそれ以前に機能を喪失していたと考えて間違い無いだろう。又、生島足島神社文書中に残る上穂善次為光起請文の提出は永禄十年(西暦1567年)とされ、当時の上穂氏自体も引き続き春近五人衆としての活動が見られるんだそう。一族は弘治二年の反抗時に二分したのであろうか。さもなければ乱後に何れかの他家(片切氏等)が名跡を継いだものとも考えられる。

※写真⑤〜⑧は遺構ではない謎地形っす。

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