伊豆木陣屋
伊豆木陣屋([駒場城 周辺城郭])
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伊豆木陣屋の口コミ情報
2022年09月14日 ほりーないと
伊豆木小笠原家の居館の一部「小笠原書院」は、南の3分の1を崖上に突出した懸造りで全国的にも珍しい遺構です。国の重要文化財に指定されていて見学(有料)できます。
裏山は、松尾小笠原氏に属する伊豆木氏によって戦国末期頃に築城された「伊豆木城」です。伊豆木氏の居館跡に伊豆木小笠原家の陣屋があります。
小笠原書院では受付の方が案内してくれます。伊豆木小笠原家の歴史に大変詳しくて親切な人たちです。そこで貴重なお話を聞きました。
小笠原書院は寛永初年(1624年)頃に建立され、もうすぐ400年を迎えます。現在、当時の姿に戻す取り組みをしています。書院の西南側の竹藪を伐採して遠くから懸造りの姿が見えるようになりました。庭園の土の表面10cmを庭師さんと地元の人たちが運び出して再生しています。
書院の南側には兄川が流れていて、そこにある石垣は当時のものと考えられます(調査予定あり)。
【御下(おした)屋敷】
小笠原書院の西側に、門、主屋、土蔵の一式を残す武家屋敷があります。七代目当主長煕が隠居して御下屋敷小笠原家が興り、現代までその家系が存続していました。
主が不在となり人手に渡る危機がありました。その危機を救った人がいます。小笠原書院の庭園の再生をしている庭師さんです。小笠原書院以外にも文化財の庭園を手掛けているそうです。御下屋敷小笠原家と交流がありました。
登録有形文化財を目標に私設資料館「小笠原長孝記念館(御下屋敷)」を運営しています。開館は日曜日午後(無料・予告なし休館あり)。武家文化・美術(甲冑、武具、文書など)に関する展示があります。展示品は庭師さんが集めたものと、ご自身の家に伝わるものです。
御下屋敷は専門家による調査が入り、江戸時代の姿に復元する予定です。そして…地元の人たちが交流できる場、若い人たちが交流できる場にしていくそうです。お城好きさん、歴史好きさんも利用できると思います。
庭師さんの話より
歴史ある"景観"を大切にしたい。御下屋敷が人手に渡り、現代のアパートが建つような事を避けたかった。伊豆木城も手入れをして人が来る場所にしたい。文化財を守るには行政だけを頼りしてはいけないと話していました。
この話を聞く事ができて良かったです。城めぐの口コミ投稿などを通じて、色んな人に知って欲しいと思いました。
2022年06月10日 RED副将軍✳️
伊豆木城に続いて麓の伊豆木陣屋の投稿です📮陣屋の書院が現存し、旧小笠原家書院として重要文化財に指定されています✨
オススメ度 ★★★★⭐︎
文亀年間(1501年〜1504年)に信濃国守護小笠原氏家臣の伊豆木氏が背後の山に伊豆木城を築城したと云われ、もともと山麓には居館があった様です。
1582年、織田信長による信濃侵攻において落城し、伊豆木氏は滅亡。その後、徳川家康に仕えていた松尾の旧城主だった小笠原信嶺の弟・小笠原長巨が1600年に伊豆木1千石を与えられ、麓に陣屋を構えました。廃藩置県まで陣屋は存続していましたが、明治にほとんどの建造物が取り壊され、書院だけが残存しました。
見所
現存する武家の書院は1624年の築造で貴重なもの。特に清水寺の舞台などで知られる懸造が素晴らしいです。内部は格天井、花頭窓、欄間、虹梁等、非常に丁寧で贅沢な造作でした。