琵琶島城

琵琶島城([割ヶ嶽城  周辺城郭])

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琵琶島城の口コミ情報

2024年08月08日 内記かずりヾ(・ε・。)


琵琶島城は割ヶ嶽城の北西約3.5km、ナウマン象の聖地、野尻湖中の琵琶島上、標高約674m地点の平場を中心に立地する要害です。湖面からの比高は15m位でしょか。琵琶島の名称は楽器の琵琶に島形が似ている事から名付けられたんだそう。別に弁天島とも呼ばれている。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。島に取り付くには、遊覧船に乗るか、操船手付きのボートをチャーターするか、スワンボートか手漕ぎのローボートを借りる必要がある。何れにせよリア攻めするには近世城郭の入場料よりも高い対価を支払う事を覚悟すべし。

実は2年前位から訪問の計画を立てていたんだけど、リア攻めが面倒な事もあって常に先延ばしにしてきた。登(渡)城の方法は手漕ぎのローボートを選択、団体行動が苦手だし、遊覧船の滞在時間が短いとも聞いていたのでベストだったろう。男女で仲良く漕ぎまくるスワンボートを美少年が1人で漕ぐのも変だしね。ちなみに手漕ぎのローボートは1時間で三千円、島内を探索してたら30分じゃ帰って来れないと思う。

行きか帰りのどちらかで風の影響をまともに受ける。湖面は結構波が立つので尚更だ。高原地帯とはいえ当日の気温は34℃、直射日光に晒される炎天下での筋トレに等しい。山城に登ってた方が気持ち的には遥かに楽だ。ちなみに野尻湖上での神様は遊覧船、その航行を妨げる事は絶対に許されない。SUPと共にボート界?の最下層を構成するローボートは常にゴミ扱い。おいらは帰りに遊覧船の入港にぶち当たってしまい約10分間を湖上で待機させられた。それにしてもこの際の不法入国者に対する様な拡声器による呼び掛けは何とかならんもんかな…凄く恥ずかしかったわ。

野尻湖の西岸地域は古来からの交通の要衝、律令制下における東山道支道の駅家、沼辺の駅、近世の北国脇往還の宿駅、野尻宿が設けられていた事からもそれが判る。戦国時代に入ると周辺地域は荒廃していたと考えられるが、永禄年間(西暦1558年〜1570年)には上杉氏と武田氏の境目としての役割を地域は担っていた。年次不詳、四月二十日、鵜浦左衛門入道(蘆名氏被官)宛、武田信玄書状案には、「去頃野尻落去、城主已下数輩討取、至鵜于越国乱入、処々郷村撃砕、則越信之境、差置人数」とあり、同じく年次不詳、五月七日、色部修理進宛、上杉輝虎書状には、「…野尻島敵乗取候処ニ、不移時日取返候…」とあり、甲越の間で野尻城(野尻島)の取り合いが行われた事が判る。

琵琶島城とは上杉輝虎書状にある「野尻島」の事であろうか。同じ割ヶ嶽城のリア攻めマップにある、土橋城、野尻新城、琵琶島城の関係性については長くなるので別の機会に譲るが、最近では野尻新城を単に野尻城とし、湖中の琵琶島城をこの湖畔に築かれた野尻城と一体であったとする説が提起されている。個人的には、湖中の要害は単独では成り立ち難いと思われるのでこの一体説を支持したい。

現在は島内全域の殆どが宇賀神社の境内となっており、縄張としては野尻湖の全てを自然の水堀とする。城郭遺構としては堀切が1条、土塁様の不自然な地形が本殿前に残っている。又、腰郭様の地形も所々に見られるが本当にそうなのかは判らない。ちなみに琵琶島の周囲は切り立った崖地が殆どなので、往時は舟着き場以外の場所を選んで島に取り付く事は難しかったろう。

宇賀神社は、天平二年(西暦730年)五月、産土神として創建され、参拝した東大寺四聖の一人、行基が御神体(弁才天女)を安置したとも伝えられている。又、琵琶島の弁財天に奉納されていた大般若経六百巻の奥書(巻第五百四十六)には、「信州水内郡芋河庄比巴嶋 弁才天御宝前 延文第三(西暦1358年)三月十六日勧進沙門了妙」とあり、この頃には該地が芋川庄に属する地域であった事が判る。

リア攻めに全てを振り切るよりは観光地として訪ねよう。夏場はウォータースポーツが楽しめるし、冬場になればワカサギ釣りの聖地に変貌する。ちなみに現在は真冬でも凍結しないらしい。

※写真①はローボート上から撮影した近景っす。揺れまくりで手振れ補正がとても無理、小さなボート上ではスマホの方がよいと思う。

※写真②は宇賀神社の大鳥居、明治十一年(西暦1878年)七月、明治天皇陛下北陸巡幸下見検分の際の勝海舟揮毫の額が掲げられている(現在は模書の額である。)。

※写真⑧は湖中の石灯籠、背景に写るのは妙高山系山塊の一群、夏場は山頂部に雲が掛かる事が殆どだ。

※おいらはワカサギの酢漬けが大好き〜久しく食べていないなぁ…

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