菅の山城(菅城・間崎城)

菅の山城(菅城・間崎城)([高梨氏城館  周辺城郭])

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菅の山城(菅城・間崎城)の口コミ情報

2025年12月06日 内記かずりヾ(・ε・。)


さて、アプリの登録城、高梨氏城館の中野小館を訪ねる人は多いと思うんだけど、要害である、鎌ヶ嶽城、鴨ヶ嶽城に登る人は少ないように思う。特に謂わゆるお城好きの間では、高梨氏は常に過小評価される存在であり、単なる北信の小さな在地土豪層の一氏とさえ考えてる方が殆どなんじゃないかな。試しに両城に登ってみよう。そんな認識が必ず払拭される筈…

鴨ヶ嶽城の主郭に立って東西両側の風景を眺望してみよう。此処から見える景色の殆どが高梨氏の影響力の及ぶ範囲であった。大岩、高井野両郷以北、千曲川の右岸地域を一円支配し、主郭から見えない飯山盆地や岳北地方にまで勢力を伸長させるに至り、越後国内の十七箇所に飛地の知行地を有してもいた。越後守護代、長尾氏との縁戚関係による従属的盟約関係を背景に、村上氏に匹敵する実力を持ち、他の北信の国人領主層から一歩も二歩も抜きん出た存在であった。

後世、信濃の優れた城館に付き纏うものに、上杉氏、武田氏による改修説がある。規模や縄張の複雑さ等から導き出された裏付けの取れない一般論だが、主な高梨氏に関連する城館の殆どは常にその対象とされてきた。村上氏には可能な事が、高梨氏には不可能だと単純に決め付けられている。

おいらの北信行脚は高梨氏の誤解を解く旅でもある。様々な事象はこれからも追々に説明していく予定だけど、簡単に言えば強かったんすわ。中野小館の風流な庭園跡を見る事があったら是非この事実を思い起こして下さいまし。

…前置きが凄まじく長くなったわ…こんなに前に置く口コミ書くのは他に059の一人しかおらんやろ…

菅の山城(菅城・間崎城)は高梨氏城館(中野小館)の東南東約2.1km、伊沢川西岸(左岸)、標高688.2mの鴨ヶ嶽から南東へ連なる一峰、標高約703mの大坂山山頂部を中心に立地する要害です。東麓の滝沢りんご園からの比高は120m位でしょか。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい…なんだけど、遠州の城友さんが「更科峠旗塚」て称する阿保物件を同マップに位置登録してあるのでこちらを目標に設定しよう。道は既に消失しているが、旗塚を心眼で見ながら楽に城域に入る事が出来る。此処からだと徒歩で登る比高は70m位だ。車は峠の路肩にでも捨てればよい。ちなみに鴨ヶ嶽林内歩道(遊歩道)を使えば、鴨ヶ嶽城から山中を縦走して辿り着く事も出来る。但し、既に遊歩道ではなくなっているし、この辺りのお山を縦走する事はどんな季節でも勇気の要る事だと思う。

築城年代は不明、築城者には小島氏が推測されている。同氏は高梨氏の一族だが、詳細については同じ高梨氏城館のリア攻めマップにある、佐野堀之内館や菅の館を参照して下さい。

「長野県町村誌」には「間崎城墟」として、「本村(佐野村)西大坂山にあり。東西卅二間(約58.2m)、南北十二間(約21.8m)、回字形をなす今に至り土を鑿つもの往々古城具を得る。里俗傅に年月不詳、高梨某之を築き其臣時田甲斐守之に居す。後同氏臣竹腰次郎之に居すと云ふ。事跡不詳。永禄二年(西暦1559年)庚申武田晴信高梨氏を攻略す。其時該城も陥り、後廃城となる。(口繪参照)」とある。

縄張図を見ると東西に伸びる山尾根上に5郭で構成されているが、実際には4郭で十分であろう。別に主郭部を取り巻いて下段に帯郭状の腰郭が付いている。城郭遺構としては、各郭間を断ち切る3条の堀切、2条の竪堀、土塁等が確認出来る。コンパクトな縄張とはいえ要害としての減り張りが効いており、誰でも十分過ぎる程に楽しめる山城だ。但し、お山自体が相当に荒れており、夏場は結構な藪城、訪ねるなら冬場に限ると思う。

単純に、前述した更科峠を扼し、鎌ヶ嶽城、鴨ヶ嶽城の後背地に備えた要害だと考えているが、高梨氏の勢力範囲を鑑みると同峠に旗塚を築く意味が謎である。同氏が中野小館に拠る中野氏を滅ぼしたのは、永正十年(西暦1513年)頃と推測されているが、更科峠はそれ以前の境目であったのであろうか。もしそうであれば、菅の山城の築城意義も大きく変わってくると思うのだが…

※菅の山城〜「菅」は「須毛」である。該地は高井郡須毛郷の内であった。

※更科峠旗塚〜同じ高梨氏城館のリア攻めマップにスポット登録しておく。旗塚の写真が上手く撮れなかったので口コミは躊躇している。

※更科峠〜同じ高梨氏城館のリア攻めマップにスポット登録し写真だけ置いておく。

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