沼ノ入城
沼ノ入城([高梨氏城館 周辺城郭])
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沼ノ入城の口コミ情報
2023年01月09日 内記かずりヾ(・ε・。)
沼ノ入城は高梨氏城館の南方約4.6km、東西に延びる山塊尾根上、標高約776mのピークの一つに主郭が存します。南麓の林道矢崎線起点からの比高は210m位でしょか。
行き方はGoogleマップに位置登録されている「間山峠」を目標に設定して下さい。前述の林道矢崎線から間山峠に至る分岐があり、この峠までマウンテンバイクで登った猛者も存在する。城域は間山峠を東端とし、西端を間山古峠とするもやもやしない縄張なので気持ち的には比較的楽かなと。ちなみに間山古峠道は川中島の戦いにおいて上杉勢が利用した通称「謙信道」と呼ばれる軍道の一つに比定され、第三次川中島の戦いにおいて桝形城(山田城)を屠った上杉勢もこの峠道を通過した事でしょう。
築城年代、築城者は不明です。同じ高梨氏城館のリア攻めマップにある小曽崖城に関連するものとされ、新野氏が築城者だとの推測がある。同氏は寛正四年(西暦1463年)に高梨氏に滅ぼされているので、それ以降は高梨氏の持分として南方への押さえ、間道の監視を兼任していたと推測される。
境目のお城は緊張感があるが、縄張は細尾根上を東西に長く展開する。主郭には浅間社の小祠が鎮座するが面積は極僅かだ。縄張図を見ると堀切は総計で10条を数えるけど一部に不明瞭なものも含む。信濃のお城の神は「主郭の規模に対して、堀の数が異常なほど多い。」と異常城の烙印を押す。堀切は大きなものは無く急峻故か竪堀への掘り下げも無い。そこまで言わなくても…感はあるので安心してつかぁさい。ちなみに堀切よりも間山峠、間山古峠の切り通し(スポット登録と写真だけ載せやした。)の方がびっとしています。
帰りは間山古峠道を歩いてみたくて北方の小曽崖城を目指す。中間点には同じ高梨氏城館のリア攻めマップにある662m峰の砦が存する。主郭からの道筋は登山系アプリを活用すれば迷う事は無いが、山中の峠道(今は獣道程度っす。)としては不安感MAXでした。ちなみに城域東端を通る間山峠道は近年まで生活道としての利用があり、高山村中山田のある方は大正十三年(西暦1924年)に山田高等小学校を卒業すると、この峠道を使って中野の下高井農学校まで春夏秋冬休まず毎日通っていたんだそう。直線距離で往復12km強、山城の一つや二つで根を上げてちゃおいらもまだまだだなぁ…その日常の軌跡に深々と頭を垂れよう。