若槻里城

若槻里城([若槻山城  周辺城郭])

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若槻里城の口コミ情報

2025年10月02日 内記かずりヾ(・ε・。)


若槻里城は若槻山城の南方約1.6km、浅川北岸(左岸)、駒沢川南岸(右岸)、標高約410mの段丘台地上平場に立地した居館城です。名称のとおりアプリの登録城、若槻山城を山地の要害とする平地の里城である。

行き方はGoogleマップに「若槻里城公園」として位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。この公園は堀跡の西北隅に面している。車の捨て場所は己れの持つ器量で何とかしよう。

該地は水内郡内若槻荘の本郷、若槻本庄の内にあったようだ。同荘は善光寺平の北部に位置し、その開発源となったのは西流した後、北流して千曲川に流れ込む浅川である。同川から取水する太郎堰は、若槻里城の堀に引き込まれた後に駒沢川へと流れ込む。

築城年代は不明、築城者は若槻氏です。同氏は河内源氏、源義家の六男(七男とも。)、森冠者を称した義隆の三男、頼隆を祖とする武家の名門、同名が若槻荘の地頭職に補任され、在名を取って若槻氏を称したのがその始まりである。

御家人でありながら院に仕える京武者としての活動が見られる若槻氏だが、その所為もあってか鎌倉での活動は殆ど知られていない。「吾妻鏡」には、正嘉元年(西暦1257年)正月十三日の条に、若槻前伊豆守従五位下源朝臣頼定が七九歳で死去したとの記述があるのみだ。建治元年(西暦1275年)五月の「六条八幡宮造営注文」には、若槻下総前司、同伊豆前司跡の名が見え、両名は共に五貫文を負担している。

若槻荘において勢力を扶殖させたのは前述した若槻下総前司の系統である。即ち、若槻頼胤は下総守、若槻太郎を名乗り、頼胤の子、頼広が押田郷を知行し在名を取って押田を称し、二男、頼輔が若槻太郎左衛門尉を名乗り、三男、頼仲が若槻荘内、押田、多胡の両郷を相伝し北白河院蔵人ともなっている。

明徳三年(西暦1392年)三月、高梨朝高は一門の所領を書き上げて室町幕府に注進しているが、その中に「一族知行分之事」として、「一 若槻本庄若槻左衛門蔵人氏朝并一族等知行事 彼所者、譜代本領之間、下給代々安堵御判令知行、」とあり、高梨氏の一族として、若槻左衛門蔵人氏朝が若槻本庄を知行していた事が判る。この頃には縁戚関係等を以て高梨氏の一族となっていたようだ。

お城の現況は…空地、一般住宅地等となっている。東西七十間(約127.3m)、南北百間(約181.8m)、並列する主郭と副郭から成り、その周囲に堀を巡らした縄張、北辺を形成する堀の一部分は里城池と呼ばれる、東条耕地を灌漑する用水池に変貌したそうだが現在は消滅している。ちなみにかつての堀外に当たるが、前述した里城公園内には立派な石柱が建ち、説明板が立っている。

「長野県町村誌」、「里城」の項には、若槻下総守頼胤より十一代の後裔、廣隆は、永正十六年(西暦1519年)五月、村上顯国によって当地を逐われ筑摩郡へと脱し、青柳伊勢守を頼ったとの記述がある。若槻氏のその後ははっきりとしないが、長野市津野に建つ浄土真宗の寺院、若槻山正覚寺は、源(若槻)頼隆の曾孫、頼繁、その嫡男義繁の舎弟、左衛門尉頼清が開基、親鸞上人の法弟、善性が開山したと伝わり、頼清は後に出家し浄覚と号した。ちなみに現在の御住職(世襲である。)も若槻姓である。

※若槻荘(庄)〜天正七年(西暦1579年)己卯正月廿日の「下宮春宮造宮帳」によれば、東条、西条、押田、真弓田、山田、上徳間、下徳間、稲積、河原田、田子の十郷で構成されていた。当然ながらこの頃には荘園としての役割は完全に失っている。

※森冠者〜源頼隆は当初、相模国内毛利荘に拠ったとされる。前述した若槻頼定(伊豆守、安嘉門院判官代)の子、義泰、定氏等はそれぞれ、森太郎、森二郎を名乗り、その子孫は越後国内佐橋荘の地頭職に補任され、この一族の内が安芸国に移り住み毛利氏として台頭したとする説(「吉川町史」)がある。

※浄土真宗の寺院、若槻山正覚寺〜永禄年間(西暦1558年〜1570年)、兵火により焼亡し越後国長岡に退転した。長野市津野の正覚寺は、同寺の一門が、元和年間(西暦1615年〜1624年)、信濃国に還住して創建した一宇である。ちなみに焼亡した同寺の旧地は若槻東条の山中にあり、同じ若槻山城のリア攻めマップにスポット登録し口コミもしている。

※写真⑧、逆に微高地となっているが芝生の部分が里城池と呼ばれる堀跡である。

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