寨城

寨城([髻山城  周辺城郭])

髻山城 に投稿された周辺スポット(カテゴリー:周辺城郭)、「寨城」の地図・口コミがご覧頂けます。

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寨城の口コミ情報

2024年06月05日 内記かずりヾ(・ε・。)


たんぼ、田んぼ、田甫!はたけ、畑、畠!

夏場になるとおいらのフォトギャラリーを埋め尽くすのはこいつ等だっ!時間が経つと何処の写真なのか撮った本人にも判らなくなる悩ましい写真群、おいらの口コミ〜訪城記録が膨大なストック量を抱えたまま一向に遅々として進まない最大の原因でもある。

寨城(とりでじょう)は髻山城の北西約3.2km、八蛇川南岸(右岸)、前川北岸(左岸)、両川に挟まれた標高約570mの丘陵地上平場に立地した砦です。北麓の八蛇川からの比高は5m位でしょか。登るてよりは一段上がればよい感じ…城域の西側は後背の丘陵地上段と連続しているしね。

行き方は…リア攻めマップを参照して下さい。周辺に目標となるものがありまてん…車の捨て場所は己れの持つ器量で何とかしよう、アプローチ箇所によっても変わるんで…該地の特定は割とすんなりだ。

築城年代、築城者は不明です。「長野県町村誌」には、「村(柳里村)の辰巳(南東)の方字明専寺にあり、要害堅固の地にして左右に川を繞らし外郭に濠井を構ひ、西は平坦にして広潤の地なり。里俗伝に養和中(西暦1181年〜1182年)木曽義仲之を築くと云ふ。確呼たらす。今只其名を称するのみにして跡地概ね耕田に就き濠井涸れて只形跡を存す。」とある…周辺地域には他にも木曽義仲に纏わる伝承地が幾つか残っている(同じ割ヶ嶽城のリア攻めマップにある田草城等…)らしいがこれもその一つて事なんだろう。但し、おいらは当地に拠った太田庄地頭職、島津氏に関わるものであったと考えている。あくまで個人的想像に過ぎないが、荘園経営に欠かせない水源を管理する城館て位置付けがぴったりだし、そもそも論で同じ髻山城のリア攻めマップにある島津氏館の上段後背地に当たる。

城域の部分は八蛇川(乱流だったとも。)と前川の合流点に向かって東方へ張り出す舌状台地を形成しており、既にそれだけで城館として成立する。地形自体に大幅な改変はないと思われるが、台地上は水田等と化しており城郭遺構は認められない。又、町村誌の記述を見ると外郭の存在をも窺わせているが、信濃のお城の神は窪地を挟んだ南側の小丘陵、茶臼山の位置にそれを求めている。従って窪地は引水された「濠井」であったと考えるのが適当だと思う。

城域には殆ど被らないが、周辺一帯の一部は「明専寺・茶臼山遺跡」として昭和五十五年(西暦1980年)に発掘調査が行われている。発掘のメインは旧石器時代〜縄文時代の遺物であり、荘園に関わる条里遺構も検出されていない(開発は遅れていたと考えられる。)。

該地周辺には律令制下の東山道支道が通り(近世には北国脇往還が通り、北行すれば牟礼宿に至る。)、該地の西側は、現在の上水内郡信濃町柏原に建つ浄土宗本願寺派の寺院、明専寺の旧地、田圃中にはその石碑が建っている。戸隠の顕光寺と並ぶ修験道の聖地、霊仙寺へ通じる道筋は、平出から黒川を抜けて中宿を経て新井坂へ至る(逆を辿ればアプリの登録城、髻山城の西麓を通って吉へ出た後、南行して善光寺に至る。近世の北国脇往還の道筋と一部が重複する。)。この内の中宿にかつてあったのが明専寺であるが、周辺地域一帯は戦国時代、甲越が争った時期に荒廃した。

今回アップした写真を他人が見たらゴミ写真に等しいと思う。大多数の方は撮影する意義を理解出来ないだろう。で、でもちょっち待ってくれ…解ってくれとは言わないが〜♪信長の居館跡て呼ばれる水田があったら誰でも見に行くだろう。秀吉が幼少期に住んでいた納屋の跡て呼ばれる耕作地があったら皆の興味を引くだろう。こんな物件でもおいらにとっては常にそれと同義だ。

※飯綱町の埋蔵文化財としての登録が無く色物物件に近い。

※水源管理の城館〜獲った獲られたの戦国時代を考えると意外かもしれないが、中世の地頭には地域の開発領主としての側面がある(領家のためでない事は明白だが…)。善光寺平の北八幡堰は島津氏によって開削され、六ヶ郷用水の開削は和田氏から高梨氏に引き継がれた。高梨氏の城館跡は往時の堰の延長線上に築かれたものが多い事が指摘される。ちなみに島津氏には居館地から要害城(同じ髻山城のリア攻めマップにある矢筒城だ。)まで運河に舟を浮かべて登城していたて伝承が残っている。

※展望は開けておりすこぶる眺めが良い。初夏の長野県といえば安曇野市が最良と思ってたけど、最近のおいらは飯綱町や信濃町に入れ込んでいる。

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