鑪葛山神社館(落合氏館)

鑪葛山神社館(落合氏館)([葛山城  周辺城郭])

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鑪葛山神社館(落合氏館)の口コミ情報

2024年01月15日 内記かずりヾ(・ε・。)


鑪葛山神社館(落合氏館)は葛山城の北西約0.5km、標高812mの葛山北西支尾根末端部直下、標高約641mの丘陵地上平場に立地する居館です。気合いと根性が必要だけど、居館背後の葛山北西支尾根を辿れば時間はともかく最短距離で葛山城の主郭に辿り着ける筈…

行き方はGoogleマップに位置登録されている「葛山神社」を目標に設定して下さい。この神社の境内、もしくは神社東側の雑木林が概ねの該地と比定されている。但し、本殿が国指定の重要文化財、「葛山落合神社」と混同しないように。ちなみにこの神社が謎過ぎる。あんまし頑張ってないけど史料が全く探し出せず、祭神が何なのかも不明だったりする。

築かれた年代は不明、お住まいになられていたのは落合氏です。該地は広瀬荘に属する「多々良之郷」に含まれ、天正六年(西暦1578年)の「下諏訪秋宮造営帳」には、造営料を負担する広瀬荘に属する郷村の内にその名が見られる。同荘には「承久の乱」の後に経緯不明なるも佐久郡落合から滋野氏系落合氏が新補地頭として入部した。アプリの登録城、葛山城は建武年間(西暦1334年〜1336年)に同氏が築いた要害がその発生と推測されている。又、落合氏は広瀬荘内に一族を分派させ、上野氏、桜氏、鑪(たたら)氏、立岩氏等を輩出、これ等、「葛山衆」は「葛山七騎」として米沢藩で存続している。

落合氏は応永七年(西暦1400年)の「大塔合戦」に先立ち、反守護方勢力である大文字一揆衆を形成する十二氏の内の一氏となった。事跡に恵まれない同氏だが、後の「大文字一揆注進状」にもその名を連ねる。

弘治二年(西暦1556年)三月十一日、静松寺宛、武田晴信書状には、「落合遠江守、同名三郎左衛門尉、従最前筋目不相替、可抽忠信之旨被申候哉、猶以感入存候、縦惣領二郎左衛門尉方雖被属当手候、封両所弥可懇切申候、此趣可被仰届候、恐々謹言、」とあり、武田晴信は静松寺から、調略した落合遠江守、落合三郎左衛門尉が筋目を変えず忠信を遂げる旨を申した事を聞いて感じ入り、例え惣領の二郎左衛門尉が当方に属したとしても両名へはいよいよいよ懇切にする事を約し、この趣意を両名へ申し伝えるよう同寺に依頼している。

…弘治三年(西暦1557年)二月の葛山城攻めに先立つ書状だが、当時の葛山城城主、落合氏の惣領が二郎左衛門尉(備中守治吉か。)である事、同氏には遠江守、三郎左衛門尉(舎弟か。)の両名があった事が判る。又、武田氏は葛山城攻めに先立つ事、約一年前から調略を進めて一族間の切り崩しを図っていた事も判り、どうやらその下拵えは万全であったようだ。この書状の約二ヶ月後の五月十二日、牧城(アプリの登録城、牧之島城の前身である。)城主である香坂筑前守は更級郡牧之島から埴科郡八郎丸之郷に所領替(宛行状には「相残所者、速可奉納者也、」とある。速やかに…高圧的と言える。)となり、その後に入ったのが葛山城攻めの際に武田勢を引率した馬場民部少輔信房だ。落合遠江守、同三郎左衛門尉の同心が確かなものとなった事から決断に踏み切ったものとも考えられる。

居館の現況は前述のとおり神社の境内と雑木林となっている。信濃のお城の神は神社の境内が居館地としては手狭に過ぎる事を問題視しており、その答えを求めた結果が東側に隣接する緩斜面上の雑木林だ。神社の境内には土塁の残欠様の高まりが見られる他、雑木林の外縁部にも土塁様の土の高まりが見られる。後世の改変の可能性が高いが気にはなる代物だ。他に遺構らしきものは確認出来ない。ちなみに雑木林は夏場だったら入る気が失せると思う。


該地は「いいづなリゾートスキー場」、「飯綱高原スキー場」で有名な飯綱高原の一部である。高原は標高1917.3mの飯縄山の裾野でもあり、同山は小菅山、戸隠山と共に奥信濃三山と称される修験道の霊山の一つである。歴史的には旧石器時代後期から縄文時代初期の遺跡が点在する地域であり、むしろ人の定住は高原から始まり、環境の変化に伴い後に低地へ移動したものと考えられている。又、戸隠古道の一部が通る他、戸隠神社の一の鳥居は高原内に建つ。城廻りが一段落したら新城発見の野望を胸に秘めつつ信濃の中世古道をゆっくりと全て歩いて廻りたいな等と考えているんだけど、戸隠神社一の鳥居から戸隠神社奥社までの距離でさえ約12.5km…行動に移すには相当な覚悟が必要だなぁ…

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