湯ノ入神社城
湯ノ入神社城([横田城 周辺城郭])
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湯ノ入神社城の口コミ情報
2020年05月31日 内記かずりヾ(・ε・。)
湯ノ入神社城は横田城の西南約2.9km、標高約410mの台地状緩斜面上平場に主郭が存します。南麓からの比高は25m位でしょか。名前のとおり現在は湯ノ入神社が鎮座していますが、少なくとも室町時代には村上氏の庶流、夏目氏の要害がありました。お城の跡地系の神社っすね。
応永七年(西暦1400年)、赴任して来た信濃守護小笠原長秀の横暴にぶち切れまくった信濃の国人衆は、大文字一揆衆に呼応して守護方をこの近辺でフルボッコしていますが、大塔物語にある守護方が逃げ込んだとされる大塔古城の一つにお城は比定されていました。しかし発掘調査の結果、この頃には既に廃城されていたそうです。ちなみに真田氏の文書上の初見はこの大塔物語であり、大塔古城大手門攻めの禰津遠光配下に「実田」として記録されているのがそうなんじゃないかなとする説があるそうです。
三方ヶ原の合戦で徳川家康を無理矢理逃し、25騎を率いて奮戦、身代わりとなって討死した夏目吉信はこの夏目氏の出身です。吉信の直系は無跡断絶しましたが、二人の男子の家系は旗本として存続しました。旧制中学の生徒が数学教師の眠る蚊帳の中にイナゴを投げ入れる小説、坊っちゃんで有名な、自分でも知ってる夏目漱石はこの旗本の子孫ということになりますね。
お城はただの神社かと思っていたら、意外にもお城っぽくて楽しめました。主殿のある削平地には小郭だったと考えられる大きな盛土があり、これには改変でなければ土塁のような高まりも確認出来ます。周辺には堀を想起させる窪みもいくつかあったりなんかして、思わぬ探索魂に突然火を付けることになるかもしれません。が、自分が訪城した時は雨が降って来たので一気に鎮火しました。
色んなお城にもそれぞれの歴史あり…物語があることで興味は数倍にもなりますね!たぶん誰も行かないとは思いますが、行き方はGoogleマップに位置登録されている湯入神社を目標に設定して下さい。ちなみに二柳神社と入力するともう一つ似たようなお城に辿り着きます。