持越城

持越城([葛尾城  周辺城郭])

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持越城の口コミ情報

2024年04月08日 内記かずりヾ(・ε・。)


持越城は葛尾城の南東約7.0km、千曲川北岸(右岸)、標高1077mの虚空蔵山から南方へ伸びる尾根中段上、標高約682m地点の平場を中心に立地する砦です。南麓の国道18号からの比高は255m位でしょか。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい…なんだけど、そのままじゃ行けないので虚空蔵山の座摩(ざますり)神社コースてのをネットで検索してから登ってね。該地はこのコース上となる。

築城年代、築城者は不明です。一般的には村上連珠砦と呼ばれる城砦群の一つとされる。村上連珠砦は虚空蔵山と太郎山の山塊に総計17を数える城砦群、名称のままだと築城者は村上氏て事になるんだけど、そうだとは言い切れないものも幾つか含む。大体にして村上連珠砦と呼ばれる根拠がよく判らん…伝承故なんだろうか。

再訪となる。初回訪問時は山尾根の縦走でへとへとになってしまい薄いリア攻めしか出来ていない。これは他の村上連珠砦の幾つかの城砦にも当てはまる事で、個人的にはその結果に全然納得していなかった。今回の訪問ではそれ等を中心に廻る事で計画、初回訪問時の下山ルートを逆に辿るイメージで登っている。即ち、前述の座摩神社コースを使い、持越城、積城、亀井城、虚空蔵山城、鳥小屋城、高津屋城、ケムリの城(全て同じ葛尾城のリア攻めマップにスポット登録されている。)を殆ど一筆書きで縦走するて感じ。但し、目標を絞ったとはいえ厳しい事には変わりがない。地図上では数珠繋ぎだが、現地での苦労は想像を遥かに超えるものがある。

虚空蔵山と隣接する太郎山では毎年、トレラン大会が行われていて、当日も下見のためにランナー数人が訪れていた。その内の一人のお話しによると、「コースはトレーニングには最適なんすけど、大会のコースとなるとちょと問題があるんすよ。」との事、落ち葉の堆積、ザレ場やガレ場、長きに渡るロープ場の設定…尾根の弛みが極端に少なく、虚空蔵山山頂に至るどのコースを辿っても基本的にはその殆どが急登である。特に太郎山との縦走コースはアップダウンも激しく、一山分を下りて登り返すなんて事も当たり前、兎に角、だるい。又、全体的に登山コースとしての整備が追い付いておらず、崩落箇所等、誰でも手軽に登れる登山道の体を成していない部分が散見される。

おいらは山登りが大嫌い。誤解があるかもしれないけど、山城がそこにあるから仕方無しに登っているだけ。今回は気持ちが続かなくなる事を想定して、腹ぺこでは絶対に発動しない登山トランス状態に早期に入る事で問題の解決を図ろうとした。早朝の6時30.分にホテルの朝食、人の3倍を食し牛乳1ℓをがぶ飲み。万全の体調で臨むが、登り始めたら突然気持ち悪くなってしまう阿保っぷり。登山トランス状態は最後まで発動せず…

持越城は村上連珠砦の中では比較的に登り易いお城、城域は南北に長く展開する。全体的にはファジーな印象、遺構としては土塁、石塁、石積みが広範囲に散見される。但し、城域外、東側の緩斜面上は後世、桑畑だったそうなので、その全てを往時のものとするのは難しいだろう。又、縄張自体が一般的な砦とはかけ離れている。純粋な砦てよりは何某かの別の目的(個人的推測だが、上田城築城牽制に伴う陣城の類いだと思う。)で築かれたようにも思える。

今回の縦走は距離にして約6.3kmに過ぎないけど、総経過時間は8時間05分に及んでいる。単に山頂に登る事だけを目標としないめぐら〜には登山者以上の時間と負荷が掛かっている。ちなみにトレラン大会、「UEDA VERTICAL RACE」は今年も5月の3、4日に開催予定、当然、おいらも参加するつもり…だったけど、誰かの告別式に当たりそうな虫の報せがしたので取り止めた。又、アプリの登録城、虚空蔵山城が立地する松本市中川の虚空蔵山では、コロナ禍以前に「米かつぎマラソンin信州松本虚空蔵山」…て凡人には理解不能な大会も開催されていた。信仰のお山は現代においてもそれぞれ修行の場を提供し続けている…

※村上連珠砦は捉え方によって数に諸説ある。はっきりとさせる根本が見当たらないのでおいらがそうだと考えているものを数えてみた。

※トレランランナーは上級者になると水分も持たずに完走するらしい…自らを変態と称していたけど、知らない世界の変態達の話を聞くのは実に楽しい。

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