狐落城
狐落城([葛尾城 周辺城郭])
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狐落城の口コミ情報
2020年03月28日 内記かずりヾ(・ε・。)
狐落城は葛尾城の支城とされ、葛尾城の南方、千曲川の南岸約4.2km、標高789.6mの三水城山から北方へ延びる尾根上、標高665mの狐落城山の山頂に主郭が存します。東麓からの比高は260m位でしょか。
自分全然知らなかったのですが、上田から車で約15分、電車に乗ると3駅で葛尾城のある坂城町中心部に到着しますが、江戸時代に北国街道が整備されるまでは上田原から葛尾城へ向かうには室賀峠を通るしかまともな道は無かったようで、狐落城はこの峠口を押さえる重要な場所に位置します。
築城年代は不明ですが、築城者は村上氏という事になりますね。
天文二十ニ年(西暦1553年)、葛尾城は自落し強勢を誇った村上氏は越後に逃れますが、戸石城を調略により失い、千曲川流域の諸豪族の離反を招き、三水、狐落の両城を失陥し孤立した事に起因するのは明白です。村上義清が葛尾城を去ったのは狐落城落城の数日後の事でした。落城時に城代だったのは児島兵庫介という人でしたが、大須賀久兵衛尉という土豪が武田方に内応し陥落、後に久兵衛尉は南條(テクノさかき駅周辺)に所領を得ましたが、長篠の合戦で討死しています。
行き方はGoogleマップにも位置登録されている村上大国魂神社を目標に設定して下さい。ここから少し登ると村上氏関連の史跡の一つでもある十六夜観月殿というのががありますので、これを見学しつつ尾根筋を登っていけば到達します。道は最初緩やかですが、狐も落ちる城の名のとおり急坂が途中から続きます(ロープの設置箇所あり。)。ただ迷う事は決して無いので頑張りましょう。
お城は素晴らしいです。ほぼ単郭のお城なんですが、堀切で尾根をぶった斬りまくりで、こんなに切らなくてもいいんじゃないかなとか思うぐらい。主郭部は二段で上段の削平地には山側に土塁、又、切岸には相当量の石積みが残されています。このお城、感動するのは下界から主郭部の段々とその削平具合、尾根に穿つ堀切のクサビが数条等、はっきり形として確認出来る事!攻城後は近くにあるびんぐし湯さん館に立ち寄って汗を流した後、お城を振り返って遠景を眺めて下さい!他では中々見れない光景に「おぉーっ!」とか叫びますよ!