村上氏島館

村上氏島館([荒砥城  周辺城郭])

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村上氏島館の口コミ情報

2025年08月29日 内記かずりヾ(・ε・。)


村上氏島館は荒砥城の南南東約4.3km、標高約425mの山間部丘陵台地緩斜面上平場に立地したと推測される居館です。該地は北流する出浦沢が創造した小規模な扇状地でもある。

行き方はGoogleマップに位置登録されている「坂城町ふれあいセンター」を目標に設定して下さい。この公共施設に車を捨てたらリア攻めマップを参照して該地を特定しよう。

築かれた年代は不明、お住まいになられていたのは村上氏です。該地は信濃における村上氏、最初の居館地だと推測されている。

村上氏は清和源氏頼清流、源頼清の子、仲宗、その子、惟清は、院政を始めた白河上皇に仕えて活躍するも、その理由にあっては不明だが、惟清が上皇を呪詛していた咎により一門は流罪に処せられてしまう。この内、惟清の舎弟、盛清は惟清の養嗣子となっていたが、中流として信濃国更級郡村上御厨に流され、この盛清が在名を取って初めて村上氏を称したと考察されている。

白河上皇の崩御によって復権は始まり、早くも盛清の子、為国が崇徳上皇に仕えて活躍する。院政期の村上氏一門は信濃を本拠としながらも京での活動が見られる京武者でもあった。

為国の子等は多くの系統を生み出したが、治承、寿永の乱の際に入京し後白河法皇と不和になった木曽義仲と対立、院に味方する為国の子、信国、安信等は義仲によって討たれ、以降、鎌倉との関係を深めていく事になる。同じ為国の子、八条院蔵人であった基国は、源義経に従い「一ノ谷の戦い」に参陣する等、御家人としての活躍が見られるようになる。

鎌倉幕府内では、少なくとも源氏将軍三代の時期には重んじられていたようで、前述した基国、その兄の経業等は頻繁に史料上に登場する。建久二年(西暦1191年)、鎌倉の小町大路で火災が発生、この時に類焼した屋敷の主は、北条義時、大内惟義、比企能員等、幕府の大物達ばかりだが、この中には基国の屋敷も含まれている。同名が幕府の中枢に近い立場にあった事が推測出来るだろう。又、経業の子、頼時は、検非違使として在京し、朝廷から直接に筑後守に補任される等、両者からの信頼を得ていた事が窺える。ちなみに当時の将軍の行列の、前駆、御後といった重要な役目を多く担っていたのは、基国、経業、頼時等の村上氏一門であった。

居館の現況は…まず、あくまでも推測地である。但し、山間部が狭く、人よりも高い場所に居したくなる武士の心情を考えれば、此処、もしくはその周辺しか考え難いのも事実…一応、信濃のお城の神が描いた縄張図?を元にして歩き廻ってみたが、後世の改変も当然ある訳だしそれ以上の事は語れない。

埴科郡坂城町は、村上氏、特に村上義清推しの町として有名だが、現在の同町の中心地、埴科郡坂城郷に村上氏の本拠が移るのは南北朝時代の末期の事であり、それ以前の本拠地は千曲川の左岸地域である更級郡村上郷に置かれていた。同氏が後に北信最大の勢力を誇るまでに発展していった事は言わずもがなだが、残された史料は少なくその経緯については不明である事が殆どだ。

※今回の口コミは纏めたとはいえ自分の書いた文章は少ない。花岡康隆先生の論文、「発祥から鎌倉期までの村上氏」に頼り切っている。ここ最近の村上氏に関する研究は新たな段階に進んでいるが、先生はその研究の一翼を担う偉大なる先達の一人、傍証を以て解明していく論文は阿保をも納得させるのに十分な力を持っている。

※村上氏について一回の口コミで終わらせるなんて事は不可能だ。続きにあっては別の機会に譲りたい。

※院に味方する為国の子、信国、安信等〜根本的に京武者の側面があったのだから当然の結末だ。

※八条院蔵人〜八条院は鳥羽天皇の皇女、暲子内親王の事、蔵人はその家人を意味する。院は平清盛でさえその意向を無視する事が出来なかった重き存在であり、平氏に叛いた以仁王は生涯未婚であった内親王の猶子であった。

※経業〜屋代氏の祖である。

※写真①、背景に写る山稜は標高792.9mの岩井堂山(自在山)っす。非常に目立つお山だが山頂部には同じ荒砥城のリア攻めマップにある出浦城が立地する。口コミは削除してしまったんでアレだけど、南麓からの比高は355m位、その規模に比して登り甲斐があり過ぎる山城だ。

※写真⑧は上段のなんちゃら寺から撮影した近景っす。こうして見ると纏まりが良い。

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