花見城
花見城([虚空蔵山城 周辺城郭])
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花見城の口コミ情報
2026年03月11日 内記かずりヾ(・ε・。)
花見城は虚空蔵山城の西北西約4.6km、潮沢川南岸(左岸)、安曇野市と松本市に跨る小山脈中の一山、標高889.7mの山稜山頂から北方へ伸びる尾根稜線上、標高723.7mの小ピークを中心に立地する砦です。北西麓の国道403号からの比高は145m位でしょか。城地の南側には潮沢谷から山中に入り、神木平へ抜けて筑摩郡会田へと至る山道がかつて通っており、同じ虚空蔵山城のリア攻めマップにある佐々野城とは尾根続きで連絡している。
行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。一応、城地の西側直下まで車が入るが、軽四駆以外は止めておいた方がよいだろう。狭隘な上に舗装が浮き上がっている部分が多く神経を擦り減らす。従って同じく位置登録がある「けやきの森公園マレットゴルフ場」に車を捨てて残りの道程を徒歩で登るのが無難だ。
該地は潮沢川が形成した谷地の上段に当たるが、中世〜戦国時代の郷村の形がはっきりとしない地域である。数多くの寺社の存在から古くから人の定住があった事に間違いは無いのだが、狭小な谷筋の斜面にごく小さな集落が点在していたというのが実際であろうか。ちなみに開発は山上から始まったとも云われている。
「花見(けみ)」は花見の場所を表すものではなく、クエ(崩)・マ(間)が訛った上に好字が当てられたものであり、「毛見」や「計見」の字が当てられている所もある。地域、地方によっては湿地帯等を表していたりもする他、耕作が不可能な荒地を表す地名でもある。大小河川流域や山間部等に多く見られ、その由来は過去の洪水や土石流等の自然災害の発生に直結している事が多い。何れにしても良くない地名だ。
築城年代、築城者は不明です。基本的に在地領主層の存在自体が不明である。伝承では、花見若狭の祖先が代々居し、後に田沢幸友に属し、天文年間(西暦1532年〜1555年)には常磐勝蔵光利なる者が拠ったらしい。又、潮沢川の左岸地域は虚空蔵山城城主、会田氏の差配が及ぶ所であった事から、砦は同氏の出城であったとする考察がある。
伊勢内宮御師、宇治久家が、天正九年(西暦1581年)に記した「信濃国道者之御祓くばり日記」の「こせり(小芹)、大くほ(大久保)、けミ(花見)此分三里也」には、「…前略、か(上)けミ勘解由衛門尉殿 ちゃ三つ たけはな(竹花)の忠右衛門殿 ちゃ二つ けミ宮内助殿 ちゃ二つ 同所市衛門殿 ちゃ三つ…後略、」とあり、該地の花見には地侍クラスの武士が住していた事は確実である。伝承によれば、宮下勘解由衛門が花見城の番をしていたそうだが、日記に見られる「勘解由衛門尉殿」がそれだろう。
「元禄十一年(西暦1698年)潮山中村書上帳」には、「上けみ古城、敷地長一間三尺(約2.7m)、横三間(約5.5m)、是敷地午の方(南)だんだんかけ申候云々」とある。
「信府統記」には、「上花見の古城地、城主知レズ、旧俗伝ニ昔平氏ノ一族山中名鬼ト云フ所ニ住セシ人ノ末葉後、日岐六郷ヲ仁科ヨリ賜ハリ丸山肥後ト云フト見ユ、若シ其先祖ノ人住セルニヤ詳カナラズ」とあるが何を言ってるのか判らない。
砦の現況は正直、地山以上のものを見出せないんだけど…おまけに該当尾根筋は現在進行形で崩落しまくっちょる。砦は極めてコンパクトなんだけど、2パートに役目が完全に振り分けられていると思う。縄張図における最高所の小ピーク、通称1郭には狼煙台か物見台、その南側下段、堀切様地形を挟んだ痩せ尾根上の段付き、腰郭付きの平坦地、通称2郭には番所等が設けられていたんじゃないかな。この砦での籠城を選ぶ事はまずあり得ない。守る意思が希薄であり、籠城の結果が大勢に影響を与える事も殆ど無いだろう。目立つ尾根上にある事、間道に近接している事等から逃げ込み城としての用も為さないと考える。やはり道押さえの砦であろう。
付近一帯には城跡に関係する小名が数多く残っている。「こや平」、「狐久保」、「古屋敷」、「城」、「城大畑」、「城がけ下」、「城平」、「城立」、「城中切」、「城南」、「城ノ畑」、「城のぞき」、「城日向」、「城道上」、「城峰」、「竹ノ花(館の端)」、「堂城日影」、「のぞき」、「のぞき道上」、「のぞき道下」等々…今となっては取るに足らない物件なのかもしれないが、花見に住まう人達にとって砦は常に側にあった訳だ。
※訪ねてみれば理解出来るけど、結構、凄い場所だ。崩落等によって形成された、痩せ尾根、急崖、絶壁等が凄まじく、砦も部分で崩落しているんだそう。ちなみに冬場のこの辺りのお山は生命感が全く欠けている。
※ネットで検索しても紹介例は1件のみ。ちなみに「花見城 安曇野市」で検索すると花見の名所、平瀬城のリア攻めマップにある光城がヒットするぜw









