佐々野城(三嶺笹ノ城・笹野城)

佐々野城(三嶺笹ノ城・笹野城)([虚空蔵山城  周辺城郭])

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佐々野城(三嶺笹ノ城・笹野城)の口コミ情報

2026年04月01日 内記かずりヾ(・ε・。)


佐々野城(三嶺笹ノ城・笹野城)は虚空蔵山城の西南西約5.0km、会田川北岸(右岸)、潮沢川南岸(左岸)、安曇野市と松本市に跨る小山脈中の一山、標高約892mの山稜山頂部を中心に立地する砦です。北麓の国道403号からの比高は315m位でしょか。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。南麓の堀平集落(廃集落)まで車が入り(林道天田線)、駐車出来る空地もある。後はリア攻めマップの国土地理院地図を参照して城地と登城路を特定しよう。たぶん此処で説明しても理解出来ないと思うし、実際に現地に赴かないと状況を把握するのは困難だ。ちなみに集落から徒歩で登る比高は95m位になるので、尾根筋までの急な直登を選択してもどうにかなるだろう。

築城年代は不明、築城者には筑摩郡会田御厨、後の会田郷に拠った虚空蔵山城城主、会田氏が推測され、城番として堀平氏が置かれていた。同家の墓所は今も城域内にあって管理されている。ちなみに前述した堀平集落は、佐々野城の番士等の子孫が定住して成立した小集落だ。

小山脈中の奥山であり、何故にこの場所に占地されたのかが疑問になると思うが、城地は山中の交通の要衝、神木平を後背地に控えている。即ち、潮沢の谷筋、花見から尾根稜線上を南行し、神木平を経て東行、扇平と五輪平との間、中北山を抜けて五本峠を越え、そのまま山を下れば、虚空蔵山の西麓、岩井堂へと至る。道筋上には、同じ虚空蔵山城のリア攻めマップにある、花見城、鍋山城砦、雨戸屋城が順に立地し、無断の通行や横道を許す事が無い。

又、神木平から尾根稜線上を西行し、同じ虚空蔵山城のリア攻めマップにある三峰城の東側直下を通って南行し、続けて佐々野城の北側直下を抜けて西行、そのまま山を下れば、標高731mの雷山の南麓を通って犀川右岸地域の潮へと至る。同山南方、標高578mの通称、茶臼山山頂部には、同じ虚空蔵山城のリア攻めマップにある茶臼山城が立地し、山中へのとば口を直接扼している。

佐々野城からは堀平を経た後に道は二筋に別れる。一筋は南東へ山を下り、生竜を経て会田川右岸地域の井刈へと至るもの。同地から東行すれば五常の隘路を通るが、此処に残る字名は「大木戸」だ。木戸から同川の対岸に目を向ければ、同じ虚空蔵山城のリア攻めマップにある笹沢城が立地している。もう一筋は南西へ中沢に沿って山を下り、同じく会田川右岸地域の大足へと至るもの。同地のとば口には、同じ虚空蔵山城のリア攻めマップにある、大足平館、中沢の古屋敷が立地し、後者の後背地には「狐畑」の小名(「狐」は物見の役目に携わる者の隠語である。)を残す。

まず、該地に入って誰もが思う筈だが、この小山脈自体が凄まじい地形の連続だ。山頂を連ねていると言うよりは、深く急峻な谷筋を介して山稜が結ばれており、連絡は稜線上に辛うじて残る痩せ尾根によって維持されている。従って山頂ピークに占地すればそれはそのまま城砦等として十分に成り得る。縄張は南から「馬屋の窪」と呼ばれる地すべり地形の馬場に始まり、その先に見られる小屋掛けが出来そうな平坦地と、その東側に伸びる痩せ尾根を登り切った場所に設けられた段付きの主郭で構成されている。これと言った見所は少ないとはいえ、主郭から伸びる二筋の山尾根には埋まり気味とはいえそれぞれに三連続堀切が穿たれ、小規模な砦ながら丁寧な造作には好感が持てる。

後の街道に発展する事もない険阻に過ぎる山道だが、前述した道筋は一つを除き逆を辿れば、全て善光寺道へと通じる間道ともなっていた。善光寺道の本道は、会田氏が居館した殿村を右手に見ながら岩井堂沢に沿い、虚空蔵山の南西裾野を進んで山中に入り、立峠を越えた後に乱橋へと抜けるが、神木平を通過する間道は、会田郷の本郷を通る事無く乱橋から北の善光寺道に横道を選んで合流する事が出来る。佐々野城の築城とは、隣接する丸山氏等の境目に備える他、領内における無断の通行等を防ぐためのものではなかったろうか。

※前回とは違い今回は西方の天田山神宮から登っている。傾斜は緩いが道が倒木等で荒れている他、低雑木の群生も見受けられるので止めておいた方がよい。ちなみに3月の長野県なのにTシャツ1枚で登城…どうなっちゃってんやろ…

※該地の北方約0.3kmの山稜山頂には、同じ虚空蔵山城のリア攻めマップにある三峰城が立地し佐々野城とは一体の関係にある。写真⑧は両者間に見られる凄まじい地すべり地形の典型、当然ながら城郭遺構ではない。

※稜線上に辛うじて残る痩せ尾根〜該地とその周辺は長大な一騎駆けの細土橋様地形の宝庫、痺れるぜ…

※写真①は「馬屋の窪」を撮影した物、窪ってるなぁ…

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