牛伏城(牛頸城)

牛伏城(牛頸城)([戸石城  周辺城郭])

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牛伏城(牛頸城)の口コミ情報

2024年03月27日 内記かずりヾ(・ε・。)


牛伏城(牛頸城)は戸石城の西方約3.7km、千曲川北岸(右岸)、上田市民の山、標高1164.5mの太郎山から南方へ伸びる尾根端部上、標高687m地点の平場に立地する砦です。南麓の国道18号からの比高は100m位でしょか。上田城を訪ねた事のある方なら認識はしていなくとも太郎山を必ず見ている筈…

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい…なんだけど、そのままじゃ行けないので太郎山の牛伏コースてのをネットで検索してから登ってね。該地はこのコース上となり、お城の説明板が突然現れる削平地上にしっかりと立っている。

築城年代、築城者は不明です。一般的には村上連珠砦と呼ばれる城砦群の一つとされる。村上連珠砦は虚空蔵山と太郎山の山塊に総計17を数える城砦群、名称のままだと築城者は村上氏て事になるんだけど、そうだとは言い切れないものも幾つか含む。大体にして村上連珠砦と総称される根拠がよく判らん…伝承故なんだろうか。

おいらは凡ミスをよくやらかすけど、制覇した気になっていた村上連珠砦の内、一つだけ未訪問となっているお城の存在がある事に去年の末に気付いた。それはこの牛伏城の上段に立地する同じ戸石城のリア攻めマップにある荒城なんだけど、これを訪問するために今回、牛伏城を再度通過する事に…あの時気付いていたらなぁ…まぁ折角なんでリア攻めはしっかりとさせて頂いた。てか通過するだけでも80%以上は既に完了していると思う。

お城は尾根上に単郭の縄張だが、主郭の面積は意外にも広く、その主郭北側山側背後を幅員のある堀切で断ち切っている。主郭の土塁は明瞭、堀切は東側端部で二重竪堀となり、別に竪堀が2条付く。こう書くと立派なものだが、堀切は幅員があり過ぎてファジーだし、二重竪堀はもっとファジー(根本的にそう見えない…)、本当にそうなのか?等と疑問も抱く。堀切内には水が湧いている箇所があり、そもそも論で堀切ではなくただの鞍部なのかもしれない。土橋様の地形も確認出来るが、この湧水に付随する単なる遮蔽土塁の可能性すら感じる。全体的に言えば主郭は気持ちすっきりと見れるが、それ以外の部分ではもやもやを抱える事になるだろう。

村上連珠砦て村上氏の小県郡進出後に築かれたもので間違い無いと思うんだけど、小県郡の最重要拠点である戸石城と村上氏の本拠、埴科郡坂城郷とを千曲川の北岸(右岸)、山塊山中で結ぶのがその目的であったと個人的には解釈している。現在はあっと言う間だが、往時は近世の北国脇往還、現在の国道18号に準ずる平地の道筋は無く、太郎山に入って虚空蔵山を山越えするか、千曲川を対岸に渡って室賀峠を越えた後、再び千曲川を対岸に渡って坂城郷に入るしか道筋は無い。

村上氏が埴科郡にあった頃の村上連珠砦の動向は全く不明なんだけど、「天正壬午の乱」の際には上杉氏被官の島津泰忠が虚空蔵山に兵を入れた事が文書で確認出来る。何故兵を入れたかって?…話は別の機会に譲るけど、そう、みんな大好き真田安房守昌幸の御登場て訳だ。昌幸の持つあの「表裏比興な感ぢ?」に惹かれるよて方はその足跡が残る村上連珠砦も是非…

※村上連珠砦は捉え方によって数に諸説ある。はっきりとさせる根本が見当たらないのでおいらがそうだと考えているものを数えてみた。

※牛伏城からは上田城がよく覗ける。おいらは牛伏城が村上氏の手によるものではなく、上杉氏が真田氏による上田城築城を牽制するために兵を置いた場所の一つだと考えている。城砦群の中では最も小勢を動かし易いお城、守り難い広めの単郭である事もその理由としたい。

※虚空蔵山山頂は上田市上野の内だが、往時の認識では小県郡ではなく埴科郡の内である。

※該当尾根筋、牛伏城の下段一帯には見事な石積み(写真⑦がその一つっす。)が多数見られるが全て後世の桑畑のもの。積み方はどれも戦国時代の城郭遺構と大して変わりがない。

※写真⑧は東麓、松尾宇陀神社・白蛇神社のなんちゃらの木、上田にも春がやって来た。

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