水の手城
水の手城([塩田城 周辺城郭])
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水の手城の口コミ情報
2021年01月18日 内記かずりヾ(・ε・。)
水の手城の続きなり。
お城は4つの区画の内、難関のA地区からB地区へのトラバースをやり抜けばC、D地区を廻ることにさして苦労はありません。あるとすればC地区(主郭)南側の急坂ぐらいでしょか。
B地区には堡塁が2つあり竪堀なんかもあるようですが確認出来ませんでした。B地区とC地区の間には谷筋を埋めるように削平された段々地形が見られ、この一部にお城の名前の由来でもある水の手があるらしいのですが雪が綺麗に残ってて探索は断念しました。C地区は主郭部で結構広い削平地なのでびっくりします。主郭南側の斜面には石積みなんかも確認出来ますね。D地区は郭に土壇があるだけの簡素な造りで防御的な意図は薄い感じです。
お城の見所は主郭西側山側背後の岩盤切削の二重堀切でしょうか、こんな山の中でひたすら岩を削らされる当人を思うと涙が溢れます。このお山は基本的に岩盤層がメインで表土はたぶん堆積土でしょう。
さてもう帰ろうよ…今度は行きに味わった苦労が逆向きになって襲って来ます。自分は4回尻餅を付いて滑り落ち、2回は木に衝突し肩と前腕を強打したりしました。
誰も行かないとは思いますが、帰る時にお城のあるお山を振り返って全景写真を一枚記念に撮って下さい。そこに山城が無ければ絶対に立ち入らない場所に自分がさっきまで居た事に驚愕するでしょう(あの絶壁の上で遊んでたのだ…)。特に冬の時期は山肌が露わになって自分の辿った軌跡がよく判ります。ちなみに自分は撮り忘れました。
将来的に行けなくなるお城に今のうちに行っておこうというのが今冬の目標の核心です。誰にとっても二度目は無いお城でしょう。心残りがあるかと問われればありますが、それでも自分が今後行く事は決して無いでしょう。
2021年01月17日 内記かずりヾ(・ε・。)
水の手城は塩田城の南東約3.5km、標高1034mの富士嶽山から東方へ延びる山塊尾根上、標高約900mのピークの一つに主郭が存します。東麓からの比高は330m位でしょか。
このお城、ネットで検索しても実に紹介例の少ないお城です。理由は登城が困難な事が周知?されている事とこのお城に苦労を重ねてまで訪ねるという山城好きの目標にもならない事でしょか。
今冬の個人的目標、「信濃の難城をリア攻めする。」に忠実に従い迷いも無く登り始めましたが、登城路が無いことはやっぱり大きな負担になります。道案内は雪に残された鹿の足跡…確実に主郭まで連れてってくれますが、鹿じゃないと行けない場所もありますので怒らないであげて下さいまし。ちなみに何で雪の降るこの時期に行くのかというと、自分にとっては熊さんの方が遥かに恐ろしい代物だからです。大体相手があることでどうなるか想像も付かないしね。
お城の簡単な説明を…築城者、築城年代は不明ですwお城の名前は後付けなんでしょか、城域内に結構な水の手を内包していたのがその理由らしいですが、雪で埋もれて探してもないので知らんがな…信濃のお城の神はこの水の手城をA〜D地区の4つのパートに分けて解説してます。お城は東西に奥が深く不安な気持ちにも十分させてくれたりもします。
行き方はGoogleマップに位置登録されているセブンイレブン丸子和子店を目標に設定して下さい。此処から北方へ延びる道を350m位進むと配水施設にぶつかり、施設左手の獣柵ゲートから踏み跡が途中まで付いてます。後は倒木、枯れ藪の尾根筋をひたすら比高約210m分を直登すればA地区の段郭にぶつかります。が、平均斜度45°の急坂で早速人間である事を忘れて手を使い始めることでしょう。
登城最大の問題点はA地区からB地区への移動です。尾根は断崖の岩場となり自然地形とされる堀切様地形を経て絶壁となり、この絶壁の上にB地区があるからです。はっきり言って誰も尾根筋を進めないので、尾根北側の急斜面を長くトラバースし更にB地区東側の急崖をトラバースする必要があります。急崖では崩落石が多く、これが全く信用出来ないのできっと神経を磨り減らすことになるでしょう。
続く…
※写真はB地区までのものです。断崖の岩場の堀切様地形は自然地形とされています。