御岳堂館
御岳堂館([長窪城 周辺城郭])
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御岳堂館の口コミ情報
2024年10月09日 内記かずりヾ(・ε・。)
さて、今夏に長野県立歴史館で企画展示されていた、「疾風怒濤 木曽義仲 文書と絵画でみる義仲の一生」には行ってくれたかな?大の義仲推しのおいらは当然の如く毎日通っていた…ような気もするけど、二ヶ月位前の話なんで記憶が曖昧だ。企画展、素晴らしかったんすよ、正直、極めて史料の少ない義仲を題材にして、権威ある県立歴史館として、どんな形で踏み込んでいくのか少し不安だったんすけど、蓋を開けてみれば子供さんにもマニアにも十分楽しめる展示内容だった。写真撮影も殆どOK♪て感じの太っ腹、この展示内容をそっくりそのまま木曽郡木曽町日義の資料館、義仲館(福島城のリア攻めマップにスポット登録がある。)に持ち込んで常設展示にしてくれたらなぁ…
あ、そうそう、おいらは企画展のコーナーの一つで義仲様の花押に挑戦してみたんだけど、なんとびっくり、手が勝手に動いて一発で完璧に書きこなす…脳筋の書く花押なんて誰でも書けるでしょ…なんて思わないでくれよな。前からひょとして…とか思ってたんだけど、たぶんおいらは義仲様の生まれ変わりなんすわ。嘘だと思ったら自宅の本棚を覗いてみて下さいな。
「基礎から学べる金融ガイド」
「日本地名基礎辞典」
「絵とき 溶接の基礎のきそ」
「ハート先生の心電図レクチャー 基礎編」
…木曽だらけや…そこから先に一切進めないのも義仲様の思し召しだったんすわ…生まれ変わりなんだから一生脳筋で過ごせと…
…御岳堂館は長窪城の北北西約7.0km、依田川西岸(左岸)、依田城の城山北方裾野、依田川に注ぐ唐沢の谷筋を前にする標高約593mの段丘台地斜面上平場に立地した居館です。名称は「信濃の山城と館3、上田・小県編」に準じたが、世間一般的には「木曽義仲館」と呼ばれている。
行き方はGoogleマップに「木曽義仲館跡」の名称で位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。駐車場も付いている。
築かれた年代は不明、お住まいになられていたのは木曽義仲です。但し、本来の館の主は依田氏である。治承四年(西暦1180年)九月、義仲が小県郡依田庄において挙兵すると、当主の依田二郎実信は依田城を明け渡し、一族を挙げてこれを援けた。この際に明け渡した依田城が、同じ長窪城のリア攻めマップにある宗龍寺館、もしくはこの御岳堂館であったと推測されている。
時代は下って「芦田家記」には、「文明九年(西暦1477年)七月二十日、継母の奸計を以て布施、小平の二臣及び乳母をして、長男依田孝玄を御岳堂の城中に暗殺せしと云はこの館ならんか。後其霊を氏神として依田社に合せ祭しと見ゆ。」とあるんだそう。この「御岳堂の城中」を御岳堂館と断定する事は難しいが、少なくとも室町時代においても依田氏が御岳堂に住していた事は間違いの無いところなんだろう。
居館の現況は…史跡として整備されていておもてなし度が高い。縄張図を見ると5段の雛壇状の削平地で構成されているが、屋敷地は4段目が推測されている。但し、周辺一帯は後世に耕作地としての改変があり、城館としての段なのか、単なる段々畑なのかの区別が全く付かない。正直、この辺なら何処でもいいんじゃないかとさえ思える。虎口は史跡整備に伴う改変かな。石積みも見られるが明らかに後世の土留めのもの。模擬冠木門なんかも建っていて雰囲気だけはすこぶる良い。
観光スポットとしては義仲パワーによって依田氏の事は完全に隅に追いやられているが、実際には僅かな期間の逗留でしかなかった事は確実、信濃のお城の神が「木曽義仲館」としなかったのにはちゃんとした理由がある。
頼朝や義経の陰に隠れてしまったけど、信濃武士等を従えて平氏の天下に楔を打ち込み武家のトップに昇り詰めたのは誰が何と言おうと義仲様が最初だ。SLG的に能力を表せば、政治力30・武力98・魅力90みたいな脳筋ファイターぶりが実に潔い。有象無象が蔓延る都で失敗、鎌倉との関係が悪化、その散り際も一瞬、漢が惚れるなら頼朝じゃなくてやっぱし義仲だろう。但し、主人には選びまてん。
※疾風怒濤〜義仲を言い表して妙だ。風はいつか勢いを失う。
※義仲直筆ともされる、寿永二年(西暦1183年)の木曽義仲書状の文字がほんと下手(書き慣れていない感がMAX…)、但し、漢字は知ってたみたいだ。
※写真①が駐車場から撮影した近景っす。背景の山稜が同じ長窪城のリア攻めマップにある依田城、急峻な山城だ。
※なんだかんだで7回目の訪問、誰も来ないし景色が良いのでよくおにぎりを食べに来ている。