依田城(内山城)

依田城(内山城)([長窪城  周辺城郭])

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依田城(内山城)の口コミ情報

2026年08月14日 内記かずりヾ(・ε・。)


依田城(内山城)は長窪城の北北西約6.6km、内村川西岸(左岸)、依田川西岸(左岸)、両川の合流点を東麓に見る、標高804.6mの山稜山頂部を中心に立地する要害です。東麓の内村川からの比高は285m位でしょか。城山は上田市の丸子地域や御嶽堂地域では最も目立つ急峻なお山だ。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい…何だけどそのままじゃ行けないのは当たり前…従って同じく位置登録がある曹洞宗の寺院、中峰山「宗龍寺」を目標に設定しよう。此処まで車が入りお寺さんには駐車場も付いている。本堂の裏手には城山をやや巻ながら進む未舗装林道が続いており、カーブを曲がると登山道の入口を示す標柱が立っている。道は九十九折りになる事も無く、途中から急登、且つ岩場も多くなるが、迷う要素は一つも無いのでひたすらに頑張ろう。ちなみに宗龍寺は同じ長窪城のリア攻めマップにある宗龍寺館と呼ばれる推定居館跡、個人的には依田城とはこの居館を含む依田の城山の全てであったと考えている。

築城年代は不明、築城者は依田氏です。同氏については既に幾つかの口コミで書いているが、上田城のリア攻めマップにある中城の口コミが最新のものだ。ちなみに室町時代から戦国時代における依田氏は、多数の分流がそれぞれに派生し、一つの流れとして体系的に纏め上げる事が不可能だ。特に大井氏の被官となり佐久郡へ進出した、相木氏、芦田氏、平尾氏、平原氏等は別に書くべき存在であろう。

林道は、城山と隣峰の御嶽山山頂から北東へ伸びる山尾根に挟まれた谷様の鞍部に付いているが、この山尾根には依田城の外郭が設けられていたと推測されており、信濃のお城の神によって「岩谷堂の裏砦」と名付けられている。細かく切り立った歩行さえ困難な岩場の痩せ尾根だが、この急峻に過ぎる外郭の存在によって城山の東面直下を通る大手道は周囲から完全に隠蔽されている。又、この山尾根の東側斜面は、岩盤層の露出する殆ど垂直の崖地となっている事から、内村川沿いの岩谷堂観音付近からの侵入が極めて難しく、結果的に城山への取り付きは限定された場所以外では殆ど不可能だ。

林道を進むと小沢が並行して流れている事に気付くと思うが、途中にはこれの水源の一つともなっている「源水井戸」と呼ばれる湧水がある。下段の宗龍寺館を潤す水の手であろうか。ちなみに城郭遺構ではないのだが、この小沢は相当量の乱雑な石積みによって流路が造成されており、その不思議な佇まいには誰でも思わず足を止めて見入ってしまう事だろう。

殆ど単郭の縄張だ。城域内には他に幾つかの平坦地も見られるのだが、全ては岩場に挟まれた狭小な小郭である。主郭は段付きで土塁付き、城域内の堀切は総計で7条を数え、二重堀切と三重堀切を形成している部分も確認出来る。但し、この堀切、全てを人工の跡とするのは難しいように思う。城地は岩盤層が露出する細尾根にあり、一見すると堀と思しき造作も単なる岩場の層が織りなす溝に過ぎないのではないだろうか(一部にあっては岩盤層がそのまま多重堀切の中土塁を形成している…)。堆積土が落ちただけのようにも見受けられるし、この点については過剰な判定が為されていると考える。全体的に言えばコンパクトに過ぎ、山上に水の手が無い事からも要害とするには不適当、前述した宗龍寺館に付随する支砦、狼煙台や物見台とするのが妥当なところだ。少なくとも城山の山頂部だけを捉えて依田城と限定するのでは不足が生じるように思う。

古くは木曽義仲効果によって「平家物語」にも登場する「依田の城」だが、実際には三十人以下しか籠もれない取るに足りない縄張であり、山上の依田城をこれに比定するのは誤りであろう。平安時代の末期に築城されていたとすれば、居館地と一体となった殆ど地山の詰めの城であった筈だ。あくまでも個人的な推測に過ぎないのだが、南北朝時代から室町時代にかけての依田氏が、支砦として新たに普請、もしくは改修に及んだものではないだろうか。堀切の存在もそれを裏付けているように思う。

不本意ながらもネガティブな口コミになってしまった感があるんだけど、山城としては貧乏な縄張ながらも楽しめる物件だ。特に主郭からの南西尾根は堀切がなくても移動に難儀するような部分、両側は崖地に近い急峻さだし、元の地形だけでも十分に城砦として成り立つ。ちなみに周辺諸城を眼下に収める主郭からの展望が絶佳だ。普通に登山(地元の人は山城として登らない…)だけしても徒労には終わらないと思う。

※鯉のぼりは季節に関係無く泳いでいる…

※「岩谷堂の裏砦」〜他に書く事も無いんで同じ長窪城のリア攻めマップにスポット登録して写真だけ置いておく。該当尾根筋は岩場の洗濯板だ。

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