猿ヶ城
猿ヶ城([仁科城 周辺城郭])
仁科城 に投稿された周辺スポット(カテゴリー:周辺城郭)、「猿ヶ城」の地図・口コミがご覧頂けます。
※「ニッポン城めぐり」アプリでは、スタンプラリースポットとなっている3,000城それぞれの地図に、周辺城郭や史跡など、様々な関連スポットを自由に追加できます。
猿ヶ城の口コミ情報
2025年03月17日 内記かずりヾ(・ε・。)
さて、信濃のお城の神はある論文の中でこう述べている。
…県下の山城踏査の中で、敬遠したくなるような城跡がある。その代表的なのが「鬼ヶ城」あるいは「猿ヶ城」と呼ばれているもので、名前だけでも察しがつく。〜中略、どこを見ても険しい山ばかりで、よくぞここまで辿り着けたものだと満足感はあったが、二度と行きたいとは思わない山である…
今回紹介するお城はそんな難城、「猿ヶ城」の一つ。但し、現在はそこまでの苦労をしなくても済む「猿」ではある。さるるるーっ♪
猿ヶ城は仁科城の北北西約4.1km、農具川西岸(右岸)、標高1333.1mの猿ヶ城峰から南東へ伸びる尾根中段上、標高1195m地点の平場を中心に立地する要害です。東麓の農具川からの比高は400m位でしょか。ちなみに猿ヶ城の上段、標高約1280m地点の山尾根上には、同城の狼煙台、同じ仁科城のリア攻めマップにある猿ヶ城烽火台が立地する。
行き方は大変楽だ。Googleマップに位置登録されている北麓の景勝地、「鹿島槍展望地」付近から猿ヶ城峰の山頂部まで登る舗装林道が付いている。山頂に至る少し手前で路肩に車を捨て、小熊山トレッキングコースの猿ヶ城峰口からお山に入る。登山口から同じく位置登録がある「猿ヶ城烽火台」を目指して徒歩で殆どを横移動し、猿ヶ城へは烽火台から山尾根を下れば迷う事も無く辿り着ける。
が、おいらは前述のルートを選んでいない。理由は至極当然、舗装林道が冬季閉鎖になるからだ。従って南東麓の木崎湖湖北地域、大町市海の口の北村集落に付く登山口から前述のトレッキングコースを烽火台までフルで登っている。
登城の留意点は熊さん対策にある。小熊山のトレッキングコース上にお城は立地しているのだ。猿ヶ城峰は通年で人が登るお山、登山記録もネットで沢山検索出来るけど、これを読むとおいらだけが熊さんを不安視している訳では決してない。わざわざ厳しい冬場を選んで登ったのもそれが理由だ。
積雪量は山際でも70〜80cm、吹き溜まりでは優に1mを超える。正直止めようかと思ったんだけど、少しの様子見が抜き差しならない所まで来てしまったんで頑張る事に…通常なら1時間程度の登山とはいえ、長靴故に悪戦苦闘、常に脛の中程まで雪中に埋もれ、2時間40分強をただの筋トレに費やしてしまった。もう、この積雪量だと登山道の傾斜とかはどうでもよくなる。何処をどう登っても辛い事には変わりが無いからだ。故に九十九折りのコースを外れて斜面の直登を選択、ショートカット出来るし自然と四足歩行にもなるので逆に楽だったのかもしれない。が、所々では胸が直接斜面に接地する程の急傾斜、久々に体力的死亡フラグが立ったわ…お山の10mがこんなにも遠いだなんて想像だに出来なかったよ…
築城年代、築城者は不明だが、中世〜戦国時代初頭にかけての仁科氏、もしくはその一族、被官衆の普請である事に間違いは無いだろう。一応は要害と定義したが、現地説明板によれば、一族、郎党が籠る詰の城だと推測されているらしい。
縄張は殆ど単郭である。城郭遺構としては、主郭南側谷側前面に段郭、山側北側背後に二重堀切、そこから少し離れた細尾根に堀切が1条確認出来る。既に登城中には、積雪に埋もれて遺構の判別は難しいだろう等と考えていたが、意外にも堀切の堀形が明瞭に確認出来たのには驚いた。又、現地説明板が主郭の何処かに立っている筈だが何処をどう探してたって一向に見付からない…それこそ埋もれてたんだろうか。
帰りは殆どの行程を尻餅付いて滑り下りた。途中、足が木の根に嵌り込んで抜け出せなくなったが、周りの雪を手で掻き出していたら見事なまでのぷち表層雪崩を引き起こしてしまった。下方にいたら笑えないが、上方から見る雪崩は実に壮観な光景だった。もう一度見たくて別な場所で同じ事をやってみたが、条件が整わないのか雪崩を作り出す事は出来なかった。おいら…お山の中で何やってんだろ…ちなみに下山に要した時間は遊びながらの35分弱、ちょっ早っすわ。
※「猿ヶ城」の一つ〜信濃には複数城が存在している。ちなみに「鬼」の方も同様だ。リア攻めの常識は一切通用しない。何れもぶっ飛ぶぜ。
※猿ヶ城烽火台〜同じ仁科城のリア攻めマップにスポット登録して写真だけ置いておく。
※少しの様子見が抜き差しならない所まで〜常緑林の樹林帯まで登れば楽になるだろうと踏んでいた。甘い考えだった…
※写真①は南東麓の国道148号から撮影した遠景っす。写真中央の三角形に見える山尾根が該当尾根となる。