鬼場城
鬼場城([諏訪氏城館 周辺城郭])
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鬼場城の口コミ情報
2020年04月22日 内記かずりヾ(・ε・。)
鬼場城は諏訪氏城館(上原城)の東方約2.1km、標高1119.6mの永明寺山から南西へ延びる標高約908mの支尾根上端部に主郭が存します。南麓からの比高は80m位でしょか。現地に赴けば要害の地であることは一目瞭然で、東麓に北方から流れてくる上川と東方から流れてくる柳川の合流点を持ち、この川は合流した後に南方へ流れて諏訪湖に注いでいます。又、眼下には大門街道が南北に走り、古くから交通の要衝でもありました。現代でも複雑な交差点が城下に存し、地元の方以外には優しくない交差点となっています。
築城年代、築城者は不明ですが、武田氏時代には諏訪氏の庶流、矢ヶ崎和泉守が城主もしくは城代として伝えられています。南麓には居館跡(土佐屋敷)もあったらしいのですが、遺構は消滅しているらしく自分も見ていません。鬼場城は近年発掘調査結果が纏められネットでも閲覧出来ます。自分は少しだけ読みました。
行き方はGoogleマップに位置登録されている南麓の御座石神社を目標に設定して下さい。駐車も出来ます。この神社から交差点を挟んだ北側の山が城山となり、大変珍しい交差点の裏山系に属することになります。急坂ではありますが、この交差点付近にお城へ取り付く道が付いていて、主郭まで10分は掛からないでしょう。ちなみにお城の西側には造成された住宅地が広がっていて、こちら側からも登城可能です。こっちは殆ど登る事もない楽ちんコースですが駐車場所に困るのでやめときましょう。
お城は素晴らしいです。郭は大きく見て3つで相当数の段郭、帯郭状の腰郭が付いてます。通称本郭はほぼ全周が土塁囲みで、通称ニ郭は城域内最大の削平地、現在は送電線の鉄塔で櫓を組んでます。最大の見所は通称本郭西側山側背後の三重堀切で、明瞭なぽこぽこ感が今もはっきり残っています。交差点の裏山、住宅地の隣りにこんなのがあるなんて少しびっくりしますね!そして城域西端は通称三郭を経て二重竪堀でフェードアウトするらしいんですが、自分竪堀よく判らなかったです…
全国的に見ても最も楽に確認出来る三重堀切だと思います。堀切ファンはもちろん、山城を普段論外としている方もいっぺん試しに訪れてみて下さいまし。