瀬沢合戦跡

瀬沢合戦跡([先達城  寺社・史跡])

先達城 に投稿された周辺スポット(カテゴリー:寺社・史跡)、「瀬沢合戦跡」の地図・口コミがご覧頂けます。

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瀬沢合戦跡の口コミ情報

2023年12月20日 内記かずりヾ(・ε・。)


さて、今回の口コミは今後の色物物件を語る上で必ず必要になるために作成した謂わゆる業務用口コミっす。ぱっと終わらせようと思ったけど色々調べてしまい長くなるのは毎度の事…そしておいらにとっては珍しい分類の口コミでもある。

瀬沢合戦跡は先達城の西北西約4.8km、立場川西岸(左岸)、標高約857mの河岸台地上平場を中心に行われた合戦場の跡です。該地は現在の国道20号、通称甲州街道沿いである。又、立場川は戦国時代以前に甲信国境であった「堺川」に比定される(「堺川」は現在存在しない。)。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。ランドマークとして説明板が立っている。天下の甲州街道とはいえ車はその辺に捨てられる。てか時間掛かりまてん…

「瀬沢の戦い」て知ってます?実はおいらも初耳、当日別物件を訪ねた帰りに偶然発見して初めて知ったんすわ…武田勢の関わる合戦はほぼ全てがインプットされてるおいらのIQOS1万超えの頭脳なんだけどねぇ…あ、IQOS…加熱式電子煙草の事でしたわ…IQね、IQ…嘘だと思ったらこっそりスカウターで測定してみて下さいな。今でもおもちゃ屋さんで売ってるのか知らんけど。

戦いの詳細は…現地説明板に全てが書いてあるんでそれ読んで下さい。でも投げっぱなしは許されない感じなんで一応説明しとく。説明板の写真も小ちゃいしね。

時は天文十一年(西暦1542年)三月、場所は信濃国瀬沢、参加者は小笠原長時、木曽義康、諏訪頼重、武田晴信、村上義清、戦いは前年に実父信虎を駿河に追放し家督を奪った武田晴信の領国経営が盤石でない事を見て取った信濃勢が合力して甲斐に攻め寄せた事に端を発する。結果としては瀬沢にて休息する同勢を武田勢が襲いこれを退けたが、何と武田勢は信濃勢、千六百二十一人!を討ち取ったんだそう。この時期における武田氏の推定軍役人数を鑑みれば、たぶん三人に一つ位の割合で首を取った計算になる凄まじい激戦だ。当時の合戦における死傷者の大半は追い討ちによるものなので逃げまくる信濃勢を相当しつこく追ったんだろう。「晴信を舐めんじゃねーよ、当たると痛いよ。」みたいな感ぢ?

…ところがこの戦い、まともな記述があるのは「甲陽軍鑑」のみらしい。軍鑑の記述を全く否定するものではないが信憑性に欠けるのは確かだ。諏訪氏方の一次史料にも記述が無く合戦の存在自体が相当に疑問視されている。

但し、合戦場跡には「九ッ塚」と呼ばれる塚の存在があったそうで、明治の初頭から洪水等により流失しながらも昭和三十四年(西暦1959年)まで最後の1基が残っていた(伊勢湾台風の災害復旧のために掘り取られたんだそう。)らしい。討死した者を弔ったものなんだろうけど、「瀬沢の戦い」とは別にして、晴信の家督継承、頼重の関東管領家への独断的接近以降関係の悪化した甲信国境で何らかの小規模な衝突が好発していた可能性は十分考えられる。そうでなければ別の戦いとの混同であろうか。

戦いに纏わる伝承が数多く残されている地域でもある。諏訪勢と武田勢の陣所跡の他、小笠原長時が布陣し戦いが行われた「血河原」、諏訪勢と武田勢による激戦が繰り広げられた「武血川」、逃げる諏訪頼重が休息した際に水を求めた「頼重の杖突水」等の伝承地が残る。口碑が伝えられるのは類似する事象が実際にあったからこそであろう。「瀬沢の戦い」として纏める事は難しくとも何らかの合戦が行われた事は十分に考えられる。

※中世において甲信を結ぶ往還(原道、逸見路等)は意外にも道筋がはっきりしていない。「瀬沢の戦い」が実際に行われたとすれば、中世にも甲斐路(大道)等に通じる鎌倉道、もしくはそれに準ずる間道が該地周辺に依然健在であった事は確実だと思うのだが…諏訪氏を滅ぼした武田氏が軍道、「棒道」の整備をまず行ったのは当時まともな往還の存在自体が無かったからなのかもしれない。

※該地には「九ッ塚」の石碑が建つが、塚自体は現在地よりも北側に位置していたらしい。近傍には宝篋印塔の笠と相輪1基が残り、古老の言うところによれば大正時代の初期頃まで甲州から墓参に来ていたんだそう。

※本当は「瀬沢合戦場跡」とするのが正解なんだろうけど名称は現地説明板に準じた。

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