真志野御屋敷館

真志野御屋敷館([有賀城  周辺城郭])

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真志野御屋敷館の口コミ情報

2025年11月13日 内記かずりヾ(・ε・。)


真志野御屋敷館は有賀城の東南東約1.6km、諏訪湖の湖南地域、南方山塊から続く標高約814mの丘陵地緩斜面上平場に立地した居館です。該地の南南西約0.6kmの山塊山中には、同じ有賀城のリア攻めマップにある南真志野城が立地しており、居館の主の要害とも推測されている。

行き方はGoogleマップに位置登録されている「御頭御社宮司社」を目標に設定して下さい。この小社から舗装道路を挟んだ東側の一角が概ねの該地だ。車の捨て場所は己れの持つ器量で何とかしよう。

築かれた年代、お住まいになられてい方は不明です。該地の諏訪郡真志野には、諏訪氏と同族、神氏の一党、真志野氏があったが後には凋落した。又、当地に建つ、曹洞宗の寺院、風穴山龍雲寺の中興開基が、諏訪氏の一族、諏訪伊豆守満隣(竺渓斎)と伝わり、別に同地の「殿屋敷」に居したとも伝わっている(「長野県町村誌」)事から、居館の主としては同名が最有力であろう。

天文十七年(西暦1548年)戌申三月廿四日、千野靭負尉宛、武田晴信宛行状には、「別而就于奉公、眞志野之内拾五貫文之所出置者也、仍如件、」とあり、武田晴信は、千野靭負尉に、眞志野之内拾五貫文を宛行っている。

天文十八年(西暦1549年)己酉八月廿三日、濱右近進宛、武田晴信宛行状には、「従去年別而就奉公、眞志野料所之内九貫之所出置候、名所并様躰者、自長坂(虎房)所可申付者也、仍如件、」とあり、武田晴信は、濱右近進に、去年の奉公を褒して眞志野料所之内九貫を宛行っている。

元亀元年(西暦1570年)庚午七月六日、武田信玄は、市川宮内助(昌房)に、高島在城料として信濃国内の各所を宛行っているが、その中に、「信州諏方眞篠郷 合八拾貫余有之、付、此外可有納物有、」とあり、真志野郷が市川昌房の知行地として選ばれている。

天正十年(西暦1582年)九月廿三日、平井出清右衛門宛、大久保新十郎(忠泰)奉之、徳川家康安堵状には、「信州諏方ましの々之内弍拾五貫文之事 右爲本領之由言上候間、如前々不可有相違、弥守此旨、可抽軍忠之状如件、」とあり、徳川家康は、平井出清右衛門に、本領と言上があった真志野の内、弍拾五貫文を安堵している。本領とは武田氏時代に宛行われた事を言っているのであろうか。

居館の現況は…畑地、空地、一般住宅とその敷地等となっている。既に江戸時代には開墾されていたそうだから、形状、形態等が判る筈もない。城郭遺構は完全消滅、土留めの石積みがかなりの広範囲に見られるが、やはり後世に積まれたのであろう、この地域では同様のものをよく見掛ける。ちなみに居館敷地範囲のほぼ中心に、「御坪石」と称するかつての庭石が残っているそうだが、どれがそうなのかも判らず探し出す事は出来なかった。

弘化二年(西暦1845年)九月、高島藩藩主、諏訪忠誠は、代替わりに伴う領内巡見を行っているが、この際に一行は南真志野村の名主から「問わず語り」の形を以て村の案内を受けている。

「恐れながら申し上げそうろう、是より南真志野村地分にござそうろう、この上に見えそうろう寺は風穴山竜雲寺と申す寺、山の平に風穴と申す穴これあり、故に、是をもって風穴山竜雲寺と申す、…中略、この上に当村御頭御社宮神並びに殿屋敷と申す畑これあり、御庭石と申す岩ござそうろう、…後略、」等と名主は求められた訳でもなく勝手に話を始めている…

…勝手に話を進めたのは「問わず語り」だから、出たがりな訳でもなく、イカれてる訳でもない。たぶん慣例なんだろう、藩主が直接、お目見え以下の名主に問うなんてあってはならない事なのかもしれない。故に同行の際に訊かれるまでもなく話し出した訳だ。名主は案内の中で、「殿屋敷と申す畑これあり、御庭石と申す岩ござそうろう、」て言っているが、この「殿屋敷と申す畑」が真志野御屋敷館だ。

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