長瀬氏館(長瀬判官館)

長瀬氏館(長瀬判官館)([武居城  周辺城郭])

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長瀬氏館(長瀬判官館)の口コミ情報

2023年12月09日 内記かずりヾ(・ε・。)


さて、今回の口コミはおいらの推し武将、木曽義仲様と血縁関係があるとも噂される長瀬判官代(「源平盛衰記」では義員、「平家物語」では重綱とする。)の物件っす。長瀬判官代?聞いた事無いなんて言わないでっ!おいらもよく知らねぃっす。

長瀬氏館(長瀬判官館)は武居城の南南東約4.6km、奈良井川西岸(左岸)、標高約745mの河岸台地上平場に立地した居館です。

行き方はGoogleマップに位置登録されている「長瀬判官代塚」を目標に設定して下さい。この塚の残る場所が該地です。近世に入ると奈良井川対岸には中山道の宿駅、洗馬宿が設けられているが、街道の喧騒とは無縁の実に寂しい場所っす。ちなみに長瀬氏の居館跡は別に上田市長瀬にも存在するので注意っす。こっちの方はインスタにはアップしてある。

築かれた年代は不明、お住まいになられていたのは長瀬氏です。長瀬判官代が居したと伝わるが、長瀬氏自体は小県郡依田庄の庄司だったとされる。「木曽福島町史」には、「兼遠(中原)、義仲の養育を諾するや、その将来のために素地を作らんとし、次郎兼光を伊那郡樋口に、四郎兼平を筑摩郡今井に、五郎兼行を恵那郡落合に居らしめ、己れ府中にあって國中の豪族と手を握り、以てその地盤を固むるに腐心した。」とある。判官代の事は書かれないが、同様の経緯で木曽に通じる交通の要衝に腹心を置いたと考えてもよさそうである。

そもそもが判官代は生年が不明であり、義仲との血縁関係があるとするならばどのような立ち位置になるのかも不明である(前記二書では従弟とする。)。仮に同年代と推測するが、小県郡には長瀬氏当主が別に依然健在で、義仲への近仕を判官代の個人的出張と見るべきなんだろうか。後には小県郡依田庄で挙兵に及ぶ義仲だが、何れにせよこの長瀬氏の地縁があったからこそだとも言える。

軍記物にも登場するが雑な扱いである。「平家物語」では、「粟津の戦い」、宇治川の先陣争いの際に畠山重忠(馬をも背負えるストロングスタイル…)によって軍神への血祭りとしてあっけなく討たれている。後世の錦絵には、「巴御前長瀬判官をこらしむる図」なんてのもある。但し、本人の名誉のためにも言っておくけど、義仲に殉じた一人でもあるし、義仲の首と共に都大路を渡された事は、当時名の知れた腹心だったて事を意味するんだろう。

居館の現況は隠れ里の中の一角て感じ…奈良井川対岸の洗馬宿からは一段下がった平場に立地し、西側背後には山際が迫る。見るべきものは「判官様」と呼ばれる塚であろうか。埋物があるのか知らんけど土盛は土塁の残滓と言ってもよいぐらいのものである。周辺一帯は現在も長瀬さんの所有であり、家屋の1件にはごく最近まで居住があったようだが今は無人のようだ。居館地の北側には白山神社が鎮座、後背の山稜を適当登ると、「平じゅう」と呼ばれる平場があって物見場とも推測されている。

「洗馬」の地名は馬を洗った所を意味する訳ではなく「狭まる」が転化したもの。松本平が木曽の谷筋へ向けて一気に幅を狭める所である。東五千石街道と道筋を重ねた中山道が善光寺街道、西五千石街道を集めて一本となる追分の地であり、木曽谷への関門の地でもあった。戦国時代には三村氏の領分、その誅殺、滅亡後には武田氏に従った木曽氏の領分となったらしく、永禄六年(西暦1563年)八月十八日付、原平左衛門尉宛木曽義昌宛行状には、「為重恩、洗馬於百姓前二百疋、当秋可扶持者也、仍如件、」とあり、義昌は洗馬の内から二百疋の地を原平左衛門尉に宛行っている。

※写真①は要るのか知らんけど長瀬橋から撮影した近景っす。

※写真⑦は「平じゅう」の平場っす。

※ 写真⑧は居館地北側に鎮座する白山神社っす。長瀬氏が信仰したんだろう。該地周辺一帯は長瀬さん一族の集落でもある。

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