上の段館

上の段館([武居城  周辺城郭])

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上の段館の口コミ情報

2024年08月20日 内記かずりヾ(・ε・。)


上の段館は武居城の東南東約8.1km、標高1210mの大芝山から派生する同山前衛山塊北方裾野、標高約751mの緩斜面上平場に立地した居館です。

行き方はGoogleマップに位置登録されている北側の「姥ヶ池の神姥」を目標に設定して下さい。姥ヶ池背後の一帯が概ねの該地である。車の捨て場所は東側に鎮座する三嶽神社の駐車場がベストだろう。

築かれた年代、お住まいになられていた方は不明です。該地はかつて筑摩郡塩尻郷西条に含まれていた。「長野県町村誌」には「中西条古宅址」として、「東西四十間(約72.7m)、南北二十間(約36.4m)、平地なり。本村(塩尻村)未(南南西)の方中西情耕地にあり。何の某の拠る処か確乎たる事なし。按ずるに延慶(西暦1308年〜1310年)の頃、塩尻の地頭、塩尻治部重光と云人の古屋敷にあらんか。」とある。但し、元亨三年(西暦1323年)七月廿七日、鎌倉幕府下知状案によれば、塩尻次郎重光は塩尻郷東條の地頭である。

南北朝時代には、塩尻郷は春近領(衣装等、朝廷の費用等を賄う。)の一部であり、応永五年(西暦1398年)八月廿四日、足利義満御教書には、「信濃國住吉庄并春近事、所返付也、早小笠原信濃守長秀、如元可領掌之状如件、」とあり、足利義満は、信濃守護、小笠原長秀に、安曇郡住吉庄と信濃国における春近領の全てを返付している。後には小笠原氏から諏訪社下社に寄進されていた時期もあったらしい。

又、南方山中に位置する、同じ武居城のリア攻めマップにある、飯縄城、西条城、嵐城は、何れも宝徳元年(西暦1449年)以降に府中小笠原氏の一族、小笠原閑斎の統べるところであった事から、これに関係する者等の根小屋であったとも推測されている。何某かの居館地として現実性を帯びているのはこの説であろう。

小笠原貞慶の府中回復後、天正十一年(西暦1583年)八月廿四日、溝口美作守(貞秀)宛、小笠原貞慶宛行状案には、「数代之忠節、殊更別而五ヶ年之依奉公、塩尻千石千貫之地并北熊野井二百貫出置候、乍勿論塩尻之同心之者共、可為如比間之者也、仍如件、」とあり、小笠原貞慶は、溝口美作守貞秀に、数代に亘る奉公、特にここ五年の奉公に報いて塩尻の千貫、北熊野井(北熊井)の二百貫を宛行っている。貞秀(貞泰とも。)は貞慶が最も親密にする家臣であり、良地を選んで宛行ったであろう事は想像に難くない。元来、国衙領の内であった春近領には良田が選ばれている。

居館の現況は…果樹園、墓地等となっている。果樹園としての大幅な改変があると思われ、現在の地形を往時と同一だと断じる事はとても出来ない。城郭遺構は見出せず、リア攻めはどんなに頑張っても徒労に終わる。高台なので眺めが良い事ぐらいが関の山だ。

該地は中西条集落の後背地、山裾の果樹園なんだけど、「熊出没注意!」の看板がそこかしこに立っている。昼間は常に害獣除けの空砲が鳴り響いており、長閑な場所とはいえ油断は禁物だ。別の物件で聞いた話によると、塩尻市の山際の果樹園はその多くが葉物の野菜栽培に切り替えてしまい、果樹園自体が平野部に住宅地と共に混在している状況なんだそう。近年、全国で多発する熊さんの市街地への接近、侵入は、概ねがこれに似た様な状況に起因する事象だと思う。ちなみに今春、塩尻市の山城をリア攻めしていたら、住宅地において2頭の熊さんの出没状況が防災無線で放送されたのにはびっくりした。山中の方が安全な場所なのかもしれん。そして塩尻ワインの葡萄が地産でなくなる日も遠くないのかも…等と危惧してみる。ワイン、頭が痛くなるんで飲まんけど…

※口コミを軽く流そうとしたけど無理だったw沼ってるなぁ…

※写真⑦は文中にある姥ヶ池、居館地の水の手だったんだろうか。ちなみに澱んでいて名水の類いでは決してない。

※写真⑧は該地から撮影した同じ武居城のリア攻めマップにある上の山城の遠景、毎年行われる武田信玄狼煙リレーの会場の一つでもある。車で登れるんで是非…

※小笠原閑斎の墓所を御存知の方、伝言お願いします。

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