小坂城(焼城桂入山の城)
小坂城(焼城桂入山の城)([武居城 周辺城郭])
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小坂城(焼城桂入山の城)の口コミ情報
2022年03月21日 内記かずりヾ(・ε・。)
小坂城(焼城桂入山の城)は武居城の北西約4.7km、東方へ延びる山塊尾根上、標高約989mのピークの一つに主郭が存します。平野部との比高は230m位ですが、南麓の林道からの比高は100m位でしょか。
行き方はGoogle マップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。南麓の林道が大きくヘアピンカーブを描く所から適当直登出来ますが、安易に谷筋に入らずひたすら目の前に現れる急坂を登りましょう。人が入るお山ではあるので踏み跡ぐらいは付いてます。東麓から尾根筋を辿る別なルートもありますが、これがとりま最短、10分強で城域に入る事が出来ます。
築城年代は不明、築城者は小坂氏です。結城合戦における結城陣番帳の二十番に「犬甘殿、平瀬殿、村井殿、三村殿、小坂殿」とあり、松本平における小笠原氏の有力な被官衆と共にその名が見られます。同氏ははっきりした事跡に乏しいのですが、小笠原氏の庶流、赤沢氏の末流と推測され、近隣の大池氏と同族でもあったようです。大池氏に伝わる家伝書によると、大池村と小坂村(何れも現山形村)は元は一郷で総貫高七百貫文、大池丹波守隠居領として下郷百貫文、大池右馬助昌勝三百貫文、小坂豊前守三百貫をそれぞれ領していました。又、大池氏に伝わる「私本信府統記」によれば城主として小坂主計の名が伝えられています。
お城は信濃の山城としては珍しい堀切の少ない(たぶん1条のみ。)縄張で、数条の竪堀で斜面上の要所を分断しています。主郭(土塁囲み、虎口二箇所付き。)北東側正面には無数の小郭が設けられていますが、これがまじかよ…ってぐらいの数でして、明瞭なものは殆ど無いだろうし、そもそも論で雪に埋もれて判る訳も無いので最初から諦め気味…又、竪堀の方は縄張図外にも数条確認出来たりなんかします。
長野県だけど山形村、松本平においても地味な場所なんですが良城と言えるでしょう。南麓の林道を車で更に登ると標高1222mの平場に立地する真言宗の寺院、慈眼山清水寺(無住である。)に辿り着きます。山中に留まった山岳寺院として全国的にも珍しいので是非セットで訪ねてみて下さいまし。