吉池淡路の屋敷

吉池淡路の屋敷([麻績城  周辺城郭])

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吉池淡路の屋敷の口コミ情報

2025年09月16日 内記かずりヾ(・ε・。)


吉池淡路の屋敷は麻績城の南東約2.2km、麻績川北岸(右岸)、標高約650mの山間部丘陵台地上平場に立地した居館です。該地は標高843.9mの山稜下段、南西側斜面にも当たり、一帯は南北を西方へ伸びる支尾根に挟まれた窪地形を形成している部分である。

律令制下における東山道支道は、麻績の駅家を出ると山中の難所を進んで犀川右岸の亘理の駅家を目指すが、現在の千曲市と東筑摩郡麻績村の境、千曲高原の南端部には東から順に、古峠、一本松峠、猿ヶ馬場峠が位置しており、同道の道筋の変遷をそのままに窺い知る事が出来る。

即ち、東山道支道は冠着山の西麓に当たる古峠を越える道筋が原初となったが、後には距離を短縮した一本松峠越えが主要道へと昇格したと推測されている。道筋は、麻績の駅家から東行して真言宗智山派の寺院、冠着山安養寺(付近には「松場」の小字を残す。「的場」の転化であろう。)まで進んで北へと向きを変え、大野田生金で左の道を選んで古峠越えの道筋と別れて山中へと入り一本松峠を目指す。

「長野県町村誌」に添付された阪井村全図を見ると、屋敷地は一本松峠へと至る間道を前にしていたようだ。一本松峠越えの道筋自体は近代に入っても失われてはおらず、更級郡八幡の武水別神社の一ノ鳥居は同峠にかつて建っていたんだそう。同社への坂井村からの参詣客等で旅人の通行も依然として多かったそうだが、この間道は、前述した安養寺の西方、山崎から北行して一本松峠を目指すものであり、麻績宿からの最短距離を選んで道が付いている。同峠には四辻があったそうだから、これ等、間道は別にも存在していたのであろう。

行き方はGoogleマップに位置登録されている「坂井ヘリポート」を目標に設定して下さい。車をヘリポートの対面、長野県道55号、大町麻績インター千曲線の路肩に捨てたらリア攻めマップを参照して該地を特定しよう。ちなみに緊急車両が進入するヘリポート前に停めるとどつき回されると思うんで配慮の方も夜露死苦〜

築かれた年代は不明、お住まいになられていたのは吉池淡路です…そう伝えられてきたのだからそうなんだろう。屋敷地の上段には吉池家の墓所がある。同名は村上氏の被官衆の一氏が推測されるが、武田氏の信濃経略によって該地を逐われて越後へ逃れ、天正壬午の乱の際に還住を果たしたらしい。後の米沢藩藩士に吉池姓があるそうだが深入りは出来ないと思うしする気も毛頭無い。

屋敷の現況は…畑地、空地、墓地、複数棟の廃屋、一般住宅とその敷地等となっている。かつての屋敷地は、高低差のある斜面上の削平地にあったと思われるが、正確な位置にあっては不明、正直、平坦地なら何処でもよいような気がする…後世に耕作地としての改変があり、城郭遺構は完全消滅、湧水なのだろうか、今も水を湛える水の手だけは確認出来た。とっとと帰る事にしよう。ちなみに北辺を形成する支尾根上には虚空蔵堂が建っているんだそう(とてもじゃないけど激藪故に見に行く気には到底なれなかった…)。

屋敷地の東側山側背後をそのまま登れば同じ麻績城のリア攻めマップにある山崎砦に辿り着く。殆ど地山の薄い砦とはいえ、写真を削除してしまったんで再訪しなくちゃならなかったんだけど、短パンにTシャツ、靴はVANSだったんで登城は諦めてしまった。以前のような勢いみたいなもんを失いつつあるなぁ…たぶん大人の階段登っているて事なんだろう。

※一本松峠〜戦国時代にはより最短距離を進む猿ヶ馬場峠越えの道筋が筑摩郡と更級郡とを結ぶ主要道となっている。信濃経略における武田氏や、天正年間(西暦1573年〜1592年)の上杉氏も同峠を重要視している。

※真言宗智山派の寺院、冠着山安養寺〜創建年は不明だが、平安時代の初期、朝廷から信濃国の五寺が受けた定額寺(寺格の一つだが何を意味しているのかは不明らしい。)の一つに数えられる大寺だ。

※山崎砦〜吉池淡路とはかつての東山道支道の道筋を前にするこの砦の城番であったと考えられる。

※とっとと帰ろうとしながらも撮った写真は20枚…兎に角、真面目で几帳面だけど、この手の物件に二度目が無いからでもある…

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