服部左衛門清信供養塔

服部左衛門清信供養塔([麻績城  寺社・史跡])

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服部左衛門清信供養塔の口コミ情報

2025年08月03日 内記かずりヾ(・ε・。)


さて、五輪塔マニアのおいらはつい先日、とある情報をネットで見付けて居ても立っても居られなくなってしまい、効率を無視してただこれのためだけに現地入り…失敗したわ〜あん時にGMBGしておけばなぁ…後悔先に立たずやわ…あ、GMBG…何の事だか解らないっすか。Googleマップで墓所してGO♪の事なんすけどね…

服部左衛門清信供養塔は麻績城の南東約1.0km、麻績川北岸(右岸)、標高約636mの段丘台地上平場に立地する新義真言宗の寺院、上野山海善寺の境内に建てられた供養塔です。ちなみに現在のお寺さんは無住であり地区によって管理されているようだ。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。車はそのまま境内に乗り入れて捨てられる。

麻績城城主、服部左衛門清信とその舎弟、左衛門尉加信斎(もしくは清信の子、清正とも伝わる。)の供養塔である。清信の舎弟、海善寺(創建時は上野山光明院戒全寺である。)の住職となっていた海順坊が両名の菩提を弔うために境内に造立したと伝えられている。ちなみに清信は麻績城の南麓に建つ曹洞宗の寺院、佛眼山法善寺の開基でもあった。

服部左衛門清信は村上氏の被官であったらしいが、該地の麻績に入部した時期や経緯にあっては不明である。天文年間(西暦1532年〜1555年)、武田氏の信濃経略によって越後へ逐われ、これ以降は上杉氏に随身しており、天正壬午の乱の際には同氏に従い麻績の地へ還住を果たしている。が、後には小笠原氏に同心した事を理由に上杉氏によって討伐を受け、麻績の城は落城、更級郡の八幡においてその子、清正と共に誅されている。

供養塔は五輪塔と多宝塔の2基があるが、どちらが清信の物なのかは判らない。何れも少し不恰好な塔となっており、専門家の調査によれば、鎌倉時代の様式と室町時代の様式が組み合わされた積み直しと鑑定されているんだそう。少し残念な結果だが貴重な中世の遺物である事には変わりがないんだろう。現在では「承久の乱」の後に新補地頭として入部した伊賀氏が造立したとも考察されている。

麻績の地名の由来は、苧麻を栽培しそれを績いで麻糸を作り、麻布として朝廷に納めていた部民、「麻績部(おみべ)」が住していた事による。ちなみに服部の地名の由来は、服を織る部民、「服織部(はとりべ)」が住していた事により、何れも全国各地に見られる地名だ。

該地の東筑摩郡麻績村は古代からの交通の要衝であり、平安時代に成立した麻績御厨の旧地にして麻績八ヶ条の中心地である。御厨は単純に言えば伊勢神宮の荘園であり、信濃国では千曲川沿いに多数がかつて存在していたがこれには相当の理由がある。

平安時代、伊勢神宮造営のために役工夫米が全国一律に賦課されたが、その負担は大きかったようで、これを賄えずに借財に頼ろうとする開発領主が増えていった。このため次第に負債の弁済として下地そのものを伊勢神宮に寄進する所が多くなり、進んでその荘園になる事で負担の根本的解決を図ろうとした。

往時の千曲川は神に捧げる供御であった鮭が遡上する豊かな川であった。伊勢神宮は神饌に供するための鮭や筋子が獲れる河川流域を選んで御厨を設けており、浅瀬が広がり簗(やな)を仕掛け易い地形条件が整っていた千曲川の流域に御厨が集中する事となった。同川に流れ込む麻績川の流域に位置する麻績に御厨が設けられたのもこれが故なんだそう。

※左衛門尉加信斎〜清信と共に誅殺されておらず、後には麻績神明宮(神明宮は天照大御神を祀る。各地の御厨の旧地に惣社として神明宮が残るのは伊勢内宮からの分祀による。)の神官家を世襲していた宮下家に養嗣子として迎え入れられている。

※上野山光明院戒全寺〜信濃の寺社あるあるだけど、文亀元年(西暦1501年)、裏山が崩落してぺしゃんこにされたらしい。

※曹洞宗の寺院、佛眼山法善寺〜やる事無くなったんで訪ねてみた。口コミはしないので麻績城のリア攻めマップにスポット登録し写真だけ置いておく。

※東筑摩郡麻績村〜御厨があった時期には更級郡に属していたが後には筑摩郡に転じている。

※古代からの交通の要衝〜古くは東山道支道の駅家が設けられ、東山道とを山越えで結ぶ間道の起点でもあった。近世に入ると北国西往還の宿場、麻績宿が設けられている。街道マニアや宿場マニア、本陣マニアは是非…

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