等々力城

等々力城([小岩嶽城  周辺城郭])

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等々力城の口コミ情報

2025年09月05日 内記かずりヾ(・ε・。)


等々力城は小岩嶽城の東南東約5.8km、烏川東岸(右岸)、穂高川南岸(右岸)、万水川西岸(左岸)、標高約533mの平野部平場に立地する居館城です。比高は殆ど無いに等しい。該地は烏川扇状地の末端部に当たる。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。車の捨て場所は己れの持つ器量で何とかしよう。

築城年代は不明、築城者は等々力氏です。同氏については同じ小岩嶽城のリア攻めマップにある等々力氏館、主水城も併せて参照して下さい。

天正八年(西暦1580年)八月十一日、とと力次右衛門尉宛、仁科盛信書状には、「一 鳥羽、栗毛の馬、十八に来着候の事 一 夫馬如何様にも相調へ、同日差し越すべきの事 一 乗馬衆、同じく手明の者、毎度結付け候の間、定めて武具等綺麗に吟味これあるべきか、今度嗜なき人に於いては、一途過怠あるべく候の事 一 新御軍法として、鉄砲持一切に、御普請御赦免たるべきの由仰せ出され候の間、如何様にも過分に相調へ候の様に肝煎尤もに候。一 俄かの出陣に候の間、不足の儀は(倉科)和泉守、(丸山)将監方へ相憑まるべく候の事 一 細萱河内守、同心、被官召し連れ、十九に当府に参着尤もに候。 一 真々部同心、被官同前の事、かの衆帰城候の間、長生寺(渋田見)根知(越後国頚城郡)へ罷り越さるべきの事、一 (松川)軍兵衛、(岡村)小兵衛、これも十九に参着候の事 一 相残り候道具、(沢渡)十人衆に申し付け、同日差し越すべきの事 一 おのおのの立物の儀、かんばんを申し請け候の間、両地(根知、不動山)在番衆は、今度の留守に支度尤もに候。ひたきんたるべく候。恐々謹言。」とあり、仁科盛信は、越後国頚城郡内の根知城(アプリの登録城である。)に在番する等々力次右衛門状に、鳥羽、栗毛の馬を十八日に如何様にしても夫馬を整え来着させる事を申し付けると同時に以下の指図等を細かく伝えている。

一、乗馬、徒士の衆の武具等を綺麗に吟味させるように。嗜み無き者については過怠である。

一 新御軍法として、鉄砲持ちについては向後の諸役を赦免する。過分に整える事が肝要である。

一 俄かの出陣の際に不足分があれば、倉科和泉守、丸山将監を頼るように。

一 細萱河内守、その同心、被官は十九日に当府(大町)へ参着させるように。

一 真々部、その同心、被官も同様、十九日に当府(大町)へ参着させるように。両衆(細萱、真々部)が帰城したら長生寺(渋田見)を根知へ罷り越す。

一 松川軍兵衛、岡村小兵衛も十九日に当府(大町)へ参着させるように。

一 相残った道具は沢渡十人衆に申し付け、十九日に差し越すように。

一 各々の前立てには「かんばん(薄板か。)」を申し請ける事としたので、根知、不動山の在番衆は今度の留守中にその支度をするように。

お城は、南辺を東流する欠の川(矢原堰の流末である。)が急に北へと向きを変える蛇行点に面している。北辺の下段には現在はわさび田が、往時は湿地か深田であろうか。縄張は舌状の微高地上に展開しており、西辺は長大な横堀状の堀切で断ち切っていたと推定されている。畑地、墓地等に変貌した全体は一見すると長閑だが、東辺と北辺には人の背丈を優に超える立派な土塁が残り、北辺の土塁の延長線上には櫓台と思しき狭小な削平地が確認出来る。ちなみに定期的な草刈りが行われているようなので、運が良ければ写真よりもクリアーな状態で遺構が見られるだろう。

仁科盛信は、天正十年(西暦1582年)二月から始まった甲州征伐の際に高遠城に籠城し、孤軍、大軍を迎え討った若武者の忠勇の側面ばかりが強調されているが、天正三年(西暦1575年)五月二十一日の「長篠の戦い」以後、特に天正四年(西暦1576年)六月十四日、仁科神明宮の式年造営を行なって以降、武田氏の一門衆の立場で安曇郡を差配する為政者としての成長が特に著しい人物であったと思う。武田勝頼が同時期に残した書状も膨大だが、盛信が安曇郡内の各諸人に宛てて発給した書状も数多くが現存しておりその一端が垣間見れる。名実共に武田氏を外地から支える立場にあった同名だが、時代の趨勢には逆らえず、主家の滅亡に至った事が悔やまれてならない。

※一般的には等々力氏の居館城とされているが、個人的には武田氏(仁科氏)の宿城であった可能性を捨て切れない。江戸時代の後期に犀川通船が運行を始めると該地の等々力は荷駄の集積地となって繁栄している。

※北辺の土塁〜藪だけど長大、櫓台も含めて見事だ。写真は勘弁…

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