鼠穴城(城が峯)
鼠穴城(城が峯)([小岩嶽城 周辺城郭])
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鼠穴城(城が峯)の口コミ情報
2024年04月24日 内記かずりヾ(・ε・。)
鼠穴城(城が峯)は小岩嶽城の北方約4.1km、芦間川南岸(右岸)、中房川北岸(左岸)、標高1103mの山塊山頂から西方へ伸びる尾根端部上、標高724mの小ピークに立地する狼煙台や物見台の類いです。東麓の長野県道25号、山麓線からの比高は110m位でしょか。該地周辺の山塊は、西方、安曇富士、信濃富士とも称される標高2268mの有明山の最前衛でもあり、周辺地域には有明山、有明山神社に纏わる伝承、伝説地が数多く残る。
行き方はGoogleマップに位置登録されている「牛窪古墳」を目標に設定して下さい。該地は正にGoogleマップが示すこの場所なんだけど、そもそも論で牛窪古墳としての位置が間違っちょる。取り付きは南麓からとなり適当見当付けて適当直登する。運が良けれは支尾根から直接主郭に辿り着ける。又、国土地理院地図に描かれる直近まで登れる林道は法面が垂直に近く後々の直登に支障をきたす事になる。急登だが取り付きから最短距離で登ってしまった方が確実だし早い。
築城年代、築城者は不明だが、仁科氏の一族、土屋盛俊が番士として詰め、同じ小岩嶽城のリア攻めマップにある東麓の鼠穴館に居したとの伝承が残る。又、この鼠穴城を鼠穴館の詰城と見る向きを何かで見た記憶があるが、該地は単なる狭小な狼煙場か物見場に過ぎず、そんな訳があろう筈も無い。喫緊時には鼠穴館に籠った方が遥かに賢明だ。
「信濃の山城と館7、安曇・木曽編」に掲載がある他、「信州の山城」にも掲載がある。但し、城館としての紹介例が他に皆無であり、登城に関する情報は一切探し出す事が出来なかった。誰が興味を持つのか知らんけど、初物なんで参考程度に納めて下さいまし。おいらは今後も隙間を埋めていくぜ。
信濃のお城の神は2つの郭を推測しているが縄張は完全単郭でよいと思う(「信州の山城」は単郭とする。)。主郭はびっくりするぐらいの綺麗な削平地、但し、面積はごく僅かで文字通りの台でしかない。主郭西側山側背後には堀切が1条確認出来るが埋まり気味、他には何も無い…潔く狼煙台か物見台の縄張だ。西方山塊から張り出す山尾根端部上故に狼煙の中継点としては最適な立地だとは思う。
…主郭に足を踏み入れたら狸が2頭眠りこけてた。野生動物が寝ているのを見るのは初めての経験だ。写真を撮ろうとして静かにコンデジ君を取り出すも気付かれてしまい逃げられたんだけど、逃げる者を追い掛けてしまうおいらの習性が発動、折角登った斜面を走って20m程下る…お山は人に忘れかけていた野生を取り戻させるので注意っす。がおーっ!
※東麓から直登しようとしたけど急崖に近くてとても無理、取り付きを探して山際の用水路を辿っていたら既に南麓だった。又、城域を取り巻く林道は山陵の中段までしか登らない。
※北アルプスの前衛山塊は初春から初冬までより一層の注意が必要、装備も勿論だが、熊さんを狩りに行く気持ちで登ると気休めになる。遭遇して勝負になりそうだったら勝てないので素直に謝ろう(真面目な話、穏やかに話し掛ける事は有効らしい。)。ちなみにおいらは該地周辺地域で2度の目撃経験がある。
※鼠穴城の南西約1.7kmに鎮座する有明山神社(里宮)が素晴らしい。特に山門の一つ、裕明門は門外漢のおいらでも見惚れてしまう。坂上田村麻呂に倣って奥宮を参拝したい方は季節に合わせた完全登山装備で…有名なパワースポットだが、辿り着く前にパワーをかなり消耗するので結局は相殺されるだけだと思う。ちなみにおいらは過去に先輩に連れられて登らされた経験がある。二度と行かねぃ。
※既スポット登録位置は城域に被らないので改めてスポット登録し直した。悪しからず…