貝梅城

貝梅城([小岩嶽城  周辺城郭])

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貝梅城の口コミ情報

2025年08月27日 内記かずりヾ(・ε・。)


さて、今回の口コミは…

〜消滅してしまったお城シリーズ〜

たぶんSEASON3ぐらいになるとは思うんだけど久しぶりの登場だ。改変で原型を留めていないとか、城郭遺構が消滅しているとかそんな話ではない。あくまでも自然災害等によって全てが跡形も無く失われてしまった物件を対象としている。アプリの登録城、帰雲城なんかはその代表格、どんなに堅固な要害でも自然の持つ力の前では全くの無力なのだ。

貝梅城は小岩嶽城の東方約4.9km、烏川東岸(右岸)、穂高川南岸(右岸)、湾流する両川の合流点へ向けて張り出す標高約538mの平野部平場にかつて立地した居館城です。貝梅の地は、近世の仁科街道の道筋に準ずる往古の官道が穂高川を渡る場所であったと推定されており、別に、橋爪、耳塚を経て古厩の駅家へと至る追分の地でもあったんだそう。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。該地は同じく位置登録がある「安曇野市 穂高会館」の駐車場の北西隅に当たるので車の捨て場所には全く困らない。

該地の貝梅は、明鷹十年(西暦1501年)辛酉二月十一日、「三宮穂高社御造宮定日記」に、「萱灰雨(両)条 白米一斗四合、手束麻十把半」とあるのが文書上の初見、文禄年間(西暦1592年〜1596年)の成立と推測される「筑摩安曇両郡郷村御朱印御高附」には、「橋爪貝梅村(村高百十一石)」とある。又、享保九年(西暦1724年)の絵図によれば、往時の烏川の本流は現在とは逆に貝梅の南側を流れていたらしい。氾濫原どころか洪水の好発する地域であった事が窺える。

築城年代は嘉吉年間(西暦1441年〜1444年)、築城者は高根伊勢守藤原高明、城主には高根伊勢守の名が伝えられている。仁科神明宮は、白雉六年(西暦654)、安曇郡仏崎の別当、高根伊勢守平盛国が伊勢神宮の外宮を勧請したのが始まりだと伝えられているが、高根伊勢守とは、受領名を名乗りとするこの盛国の後裔に当たる人物であろうか。

「長野県町村誌」には「貝梅城墟」として、「本村の北に當り、字北城にあり。當時田圃となり、城郭石壁等不存。何人の居城や不詳。」とある。

お城の現況は…とりま以下の現地石碑に刻まれた由緒を頼る事にする…

此の地には、往古貝梅城と称する古い城郭があり、信府統記によれば、高根伊勢守という人が居館したと言われている。その後中世に在地領主が北城を築き、西隣には五輪の塔があったことを伝える地名があり、南隣には堀を巡らした東龍寺というお寺があった。天正年間(西暦1573年〜1592年)、烏川の洪水により、これらは全て押し流されたと伝えられている。ここに城館並びに寺跡の碑を建立して後世に残すと共に、無縁仏を供養するために併せて供養塔を建立する。

…てな感じなんで探索も不可能、洪水で全てが押し流された上に後世の改変により地形そのものが失われている。城域、形状、形態も早くから田地となり不明となっていたのだからどうしようもない。

高根伊勢守平盛国は、存命時代からすれば御伽話の様な世界の人物かと思っていたら、実際に信濃国守に補任されていた時期も確かであるらしく一気に現実性を帯びてくる。「新撰仁科記」に附された高根氏系図によれば、高根伊勢守藤原高明が嘉吉年間に中島川や穂高川の水を引いて貝梅城を築いたとあり、その後の系譜は、高明の舎弟である出雲守高通、主膳正宣光、隠岐守成長(豊武とも。)、和泉守明成と続き、明成は天文年間(西暦1532年〜1555年)に安曇郡大町の南原に移り住んだとも。

※その後中世に在地領主が北城を築き〜この北城こそが洪水で押し流された貝梅城の事ではないだろうか。同城には中世とそれ以前の二期があるように考えられる。従って伝承にも混乱が見受けられるように思う。

※高根氏〜現在の大町市、市街地から北西の郊外には高根地籍があるらしい。

※写真は1枚で十分だけど折角撮ったので駐車場の写真でも…ちなみに貝梅城の旧地には立派過ぎる城跡碑が建っている。

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