長者が池館

長者が池館([小岩嶽城  周辺城郭])

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長者が池館の口コミ情報

2026年05月26日 内記御手杵ヾ(・ε・。)


長者が池館は小岩嶽城の北東約9.6km、高瀬川東岸(左岸)、犀川と高瀬川の合流点から北方へ連なる山脈中の一山塊、標高約800mの小ピークから西方へ伸びる尾根直下、標高約770m地点の平場に立地した居館です。居館地は安曇郡池田郷と犀川流域の筑摩郡日岐郷とを結ぶ峠道上にあり、同じ小岩嶽城のリア攻めマップにある白駒城城主の館、もしくは番士等の根小屋とも推測されている。

行き方はGoogleマップに位置登録されている「長者池観音堂」を目標に設定して下さい。この観音堂の裏手の雑木林が概ねの居館地だ。車は路肩に乗り上げて捨てられる。

築かれた年代、お住まいになられていた方は不明としよう。伝えられている事は全くと言ってよい程に裏付けが取れない。

とりま観音堂脇に建つ石碑に刻まれた長者池観音堂縁起には…

「木曽義仲粟津ヶ原の戦に破れその次子力寿丸は樋口次郎等家臣に守られ鬼無里の奥安吹屋に逃れ長じて源義重と称した。後樋口次郎の息樋口行時は米持氏の娘ふじ女を娶り白駒城を享け城主となった。行時は別に清野勝左衛門の娘きよ女を愛した。両女は互に内心面白からず正鷹四年(西暦1291年)四月十五日花見の帰りきよ女はふじ女を戸張の橋より落としてなき者にしようと企てた。ふじ女はこれを察しきよ女と自分の袂を縫い合わせておいた。夕暮の橋の上できよ女はふじ女を突いた。突かれたふじ女に引かれきよ女自らもともに白駒峡の谷底へ消えた。城主行時は懺悔やる方なく剃髪して行知法師と名を改め長者ヶ池の辺に草庵を結び妬張山相道寺と称し仏像を刻んで祀り両女の冥福を祈った。…後略、」とある。

…そもそも論で樋口次郎兼光は義仲に殉じて京において刑死している…等の事実は気にしないでくり。つまりは白駒城の城主であった樋口行時が二股をかけて失敗、どろどろの愛憎劇を招いた挙句に出家して草庵を結んだ場所て事(言い方…)になり、妬張山相道寺の旧地でもあると書いている。真偽については各々が勝手に判断すればよいて思うさ。

居館の現況は…前述したとおり100%の雑木林だ。一応、周囲から一段高い微高地となっており、削平も見られ屋敷の1件ぐらいなら余裕で建ちそうな面積もある。元々城郭遺構があったとも思えないんだけど、居館地の西辺には崖地に面して土壇状の土の高まりが見られる。ちなみについ最近まで木製の標柱が建っていたらしいんだけど今は何処をどう探したって見付からない。とっとと帰ろうよ。

縁起に書かれる「きよ女」は、「西の吉野 東の陸郷」…て呼ばれる「陸郷桜仙峡」で花見してその帰りに登波離橋の険難(周辺は地すべり、崩落等によって切り立った山肌が露出する峡谷様地形である。)において「ふじ女」を突き飛ばし、袂が縫い合わせられていたが故に共に谷底へと落ちていった…彼女、花見の最中まで袂が縫い合わせられていた事には気が付かなかったんだろうか、酒も満足に飲めなかったろうに…等の細かな詮索は止めとけ、観光名所としてのストーリー自体は流れており完璧なまでに成立しちょる。

※探索中にびっくりした事は雉の羽音、毎回の如く思うんだけど頼むから静かに羽ばたいてくり。

※標高約800mの小ピーク〜白駒城の外郭(標柱には「白駒城ノ二ノ丸地」とある。)とされているが地山である。現在は舗装林道によって分断されているが、元々は主郭と尾根続きであったのかもしれない。

※妬張山相道寺〜山号は自戒を込めたものなんだろうか。妬みが張り合う山だけど…

※写真①は長者池観音堂を撮影した物っす。

※写真⑦は「白駒城ノ二ノ丸地」への入口を撮影したものなんだけど、凄まじくだるかったんで今回は登っていない(一段上がるだけ…)。ちなみにトレイルアドベンチャーのコースにもなっている。

※写真⑧は付近にある長者池を撮影した物っす。整備自体は放棄されているようだ。

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