山村代官下屋敷

山村代官下屋敷([福島城  周辺城郭])

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山村代官下屋敷の口コミ情報

2023年11月05日 内記かずりヾ(・ε・。)


山村代官下屋敷は福島城の南東約0.5km、木曽川北岸(右岸)、標高約764mの河岸台地上平場に立地した屋敷です。該地は福島城の南東麓であり、台地が山地に消える場所でもある。

行き方はGoogleマップに「山村代官屋敷」の名称で位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。

築かれた年代は享保八年(西暦1723年)、火災による再建である。お住まいに成られていたのは木曽代官を代々世襲した山村氏(甚兵衛家)です。山村代官屋敷は上屋敷、下屋敷から成り、現在残されているものは下屋敷の一部と庭園である。

山村氏の事跡についてはネットを検索すれば腐る程ヒットするので割愛、木曽氏にも武田氏にも徳川氏にも重用された氏族、特に近世以降の木曽の歴史に大きな軌跡を残した。ちなみに山村氏は大江氏の末流を称しているが、室町時代後期以前のはっきりとした系譜が不明である。

山村氏は武田氏にとって陪臣に当たる筈だが、主家とは別に武田氏とは直接文書のやり取りが出来る立場にあり、単なる取次役には決して留まらない。即ち、元亀三年(西暦1572年)九月廿六日、山村三郎左衛門尉(良利)宛武田信玄判物案には、「定 飛州之調略、別而馳走、祝着候、因茲、於濃州之内一所可相渡候、名所等可有言上候者也、仍如件、」とあり、続いて、元亀三年(西暦1572年)拾一月九日、山村三郎左衛門尉(良利)宛武田信玄宛行状には、「定 累年別而奉公候間、濃州安弘見三百貫出置候、弥忠節可為肝要者也、仍如件、」とある。又、同日付の山村七郎右衛門尉(良候)宛武田信玄宛行状には、「定 向後可致奉公之由候之間、濃州参百貫出置候、別而忠節可為肝要者也、仍如件、」とある。一連の書状は飛騨における調略と木曽義昌の飛騨攻めにおける功を褒されたもので、父子共々美濃の内から三百貫を宛行われている。信玄から直接知行地を宛行われた事は山村氏の当時の立場が木曽氏の内を超えていた事を物語る。又、今後の忠節も併せて求められているが、武田氏に対する奉公である事は言うまでもないんだろう。

「関ヶ原の戦い」において木曽、東濃で功を挙げた山村良候は木曽代官となり、以後世襲する。二代良勝は交代寄合として格柳の間詰、江戸の金杉に屋敷地を拝領したが、元和元年(西暦1615年)に木曽が尾張藩に加封されてからは交代寄合の家格を失い尾張藩大年寄格に、別に藩から名古屋に屋敷地を拝領している。但し、福島関所の関守を幕府から嘱託される立場でもあり、三代良豊の代である寛文七年(西暦1667年)には江戸の金杉から芝増上寺南に屋敷地の替地を拝領している。又、木曽谷に権勢を保った一方、寛文五年(西暦1665年)には尾張藩の林制改革(木曽谷の山林の荒廃が理由か。)に伴い上松原畑に上松材木奉行所が置かれ、山林、川狩は共に藩の直轄とされる事態を余儀無くする。以後、代官の役割は自らの知行地(美濃国の恵那郡、可児郡、土岐郡の内にあった。)の差配と山林の取締りに限定され、純粋な木曽代官としての山村甚兵衛家の復権は元文五年(西暦1740年)の林制改革の終わりまで待たなくてはならない。

延享二年(西暦1745年)、尾張藩主、徳川宗勝は江戸からの帰路に山村代官屋敷に一泊している。随行の臣、横井也有は「岐岨郎紀行」を書き記したが、その中の一節が唯一箇所の現存石垣(山村代官屋敷東門)に刻まれている。即ち、「俎板乃那留日者起可数閑天古鳥(まないたのなる日はきかずかんこ鳥) 也有 延享二年卯月十二日」…

…綺麗に纏めたかったんだけどこの一節が何を言ってるのかさっぱり解らん…

※中に入って見学可能だが金を取られる。

※写真⑥は木曽川対岸から見た山村代官下屋敷の方向、建物は屋敷地とは無関係、この裏手に当たる。

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