上之段城

上之段城([福島城  周辺城郭])

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上之段城の口コミ情報

2023年11月10日 内記かずりヾ(・ε・。)


上之段城は福島城の南東約1.0km、木曽川東岸(左岸)、八沢川北岸(右岸)、標高972mの火燃山(根井山)から西南西へ伸びる尾根端部上、標高約839mの小ピークに立地する要害です。西麓のJR中央西線軌道敷からの比高は65m位でしょか。お城はこの小ピークを主郭とする木曽氏三代に亘る本拠にして居館城でもある。

行き方はGoogleマップに位置登録されているのでダイレクト設定して下さい。長野県青峰高等学校第二グラウンドとその周辺が概ねの該地です。

築城年代は永正六年(西暦1509年)、築城者は木曽義在(十七代当主)とされる。木曽氏は須原を本拠地としていたが福島が本拠地となるのはこれ以降の話だ。義在の代は木曽支配が一応の完成を見た時代でもあり、木曽谷を縦断する道筋が整備され後の宿駅に相当する集落の形成が進められた時代でもある。

福島は木曽谷の中部に当たり交通の要衝でもある。黒川の谷筋を控える他、南方、王滝川に沿って西行すれば飛騨口に至る。北東方、宮越は境峠を控え、鉢盛山西麓等の山塊山中を南北に抜ける律令制下で設けられた東山道支道、「木曽古道(岐蘇山道、もしくは吉蘇路)」が木曽川を東岸(左岸)に渡る渡渉場(木曽川を渡るのは一度だけ。)だったとも推測されている。

上之段城は戦火に晒されている。即ち、天正十二年(西暦1584年)八月五日、保科越前守(正直)宛徳川家康書状には、「今度小笠原右近大夫、至木曾谷中被相挌、悉放火之由候、然者、被任菅沼小大膳指図、各有調談、彼表へ被打出、此時木曾被逐對治之様、於被励戦功者、可為欣悦候、恐々謹言、」とあり、この度、小笠原右近大夫(貞慶)が木曽谷に至り悉くを放火した。然らば、菅沼小大膳(定利)の指図に任せてかの表(妻籠)へ打出し、戦功に励んで木曽退治を遂げられるならば喜ばしいと言っている。

「岩岡家記」によれば、小笠原貞慶が木曽義昌に逆心した贄川又兵衛の案内にて福島に打入り上之段城を焼き払い、結果として義昌は興禅寺に籠城したんだそう。小笠原勢の勢いは木曽谷の狼煙台ネットワークを機能させない程急だった訳だ。又、興禅寺籠城を福島城籠城に解釈(福島城は興禅寺の裏山である。)する事も可能だろうが、要害堅固の福島城はこの期に及んでも利用されなかった事になる。

お城の現況は…まず全山改変著しく旧態を見ない。特に主郭の西半分はすっかり削り取られているらしい。グラウンドの辺りが縄張図における通称2郭、「五領」の地名で呼ばれる。居館地は西麓、現在の臨済宗妙心寺派の禅宗寺院、大通寺の辺りである。よって居館地とは別に考え、上之段城を純粋な要害として捉えた方がよいのかもしれない。又、主郭の東西には堀が入っていたそうだが、現在は埋め立てられ遺構は消滅したに等しい。後には木曽代官、山村氏の家臣団屋敷が二十軒近く建っていたんだそう。ちなみに「木曽福島町史」の絵図を見ると現在の関山公園の一帯も城域として捉えているようだ。

現在は木曽郡の中心地である木曽町福島だが、木曽氏十一代当主、親豊が同じ福島城のリア攻めマップにある小丸山城(八沢城)を築く以前の歴史が殆ど伝わらない。肝心の藤原氏流木曽氏の事跡が家豊(十五代当主)以前で殆ど不明となるからだ。義在が本拠とするまでこの地が何と呼ばれていたのか(岩郷か。)すらはっきりしない。

2021年12月13日 青コアラ美濃守


小丸山城築城からおよそ100年後に、木曽氏17代義在によって築かれ、19代義昌の頃まで木曽氏の居城として使われます。

木曽清峰高校の第2グラウンドが二の曲輪、その南側の小山が主郭とされていますが、二の曲輪は完全に消滅、主郭もグラウンド造成で削られているようです。一応東側の鳥居がある辺りから登ってみましたが、痩せ尾根があるのみで特に見るべき遺構はありませんでした。説明板によると鳥居のある辺りが堀切の跡っぽいです。

説明板はグラウンドの南側の道沿いにあります。駐車場はすぐ近くの関山公園が利用できます。

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