与川中山砦

与川中山砦([妻籠城  周辺城郭])

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与川中山砦の口コミ情報

2023年10月23日 内記かずりヾ(・ε・。)


与川中山砦は妻籠城の北東約6.9km、与川南岸(左岸)、小川野平の台地上、標高約665mの丘陵頂部に立地する砦です。南麓の与川道からの比高は30m位でしょか。同じ妻籠城のリア攻めマップにある小川野氏屋敷の裏山でもあり、東行する与川道(中山道脇道)は丘陵東側鞍部の阿曽坂を登りつつ北へ向きを変えて野尻に至る。

行き方は…リア攻めマップを参照して下さい。周辺に目標となるものがありまてん…

築城年代、築城者は不明、地元の郷土史家はこの砦について、「小河野(小川野)氏の砦か。野尻氏と三留野氏の地戦に関係あるか。」等と誰でも想像出来そうな事をもっともらしく仰っていらっしゃる。史料、伝承等が皆無なのでそうとしか言い様が無いのも事実、近在の方も該地が砦だったとの認識は一切無い。

小川野氏屋敷の裏山である事から単純に同氏に関係するものかとも想像出来るが、たぶん前述の私戦(理由はともかく兄弟喧嘩っすわ…)に伴うワンタイムオンリーの砦なんだろう。木曽谷全体で見れば外勢に対する重要度は皆無に等しい。野尻から三留野に至る道筋を押さえるためだけの役割、喧嘩が終わればその必要性は無くなる。

砦の現況は殆ど地山、過去には全山耕作されていたんだそう。丘陵頂部は段が付き一応削平されているらしいが熊笹藪で今は何がどうやら…小川野氏屋敷の旧地にお住まいの平尾さんの持ち山で、お話しによると宝篋印塔の残欠がどっかに転がっているらしい。又、過去には該地から磨製石斧が出土した事もあるんだそう。丘陵の三方は急峻、西方へはだらだらと斜面が下る。

城郭遺構ではないが、丘陵西端部に「境の土塁」と呼ばれる結構な堀形と土塁が付いている。小川野氏屋敷の口コミでも書いたが、木曽代官、山村氏は「関ヶ原の戦い」の後に、池口平と小川野平の約半分を小川野氏から取り上げ、これ等を功のあった島崎与右衛門に与えて与川村の庄屋とした。土塁はその際に境目を示すためだけに設けられたもので土地の線引き以外の意味は無い。何だか闇深そうな話だけど、現在の島崎さんと小川野氏の後裔、平尾さんは仲良しの御近所さんなので安心してつかぁさい。

平成の世に、「日本列島は日本人だけのものではないんです。」等と真顔で仰る宇宙人が総理大臣だった(自らが代表である国家の範囲すら把握出来ていなかった事になる…)事もある我が国、一所懸命の土地を明らかにし、それを後世に伝えていく事がトップに求められる最低限の条件だろう。木曽谷の地侍にその姿勢を学んで欲しいわ…

※写真①は丘陵北側、与川道から見た近景っす。

※写真⑥の小社は島崎家の山の神っす。土塁から山側は小川野氏の持分、谷側は島崎氏の持分であった。

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