和村城(本城)

和村城(本城)([妻籠城  周辺城郭])

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和村城(本城)の口コミ情報

2023年11月30日 内記かずりヾ(・ε・。)


和村城(本城)は妻籠城の北北東約14.9km、木曽川北岸(右岸)、標高約563mの河岸台地上平場に立地する要害です。南麓の木曽川からの比高は35m位でしょか。同川を南北に挟んで同じ妻籠城のリア攻めマップにある須原城が相対する。

行き方はGoogleマップに位置登録されている西方の「関西電力木曽川電力資料館」を目標に設定して下さい。後はリア攻めマップで位置を確認しましょう。ちなみに鉄塔マニアの聖地、関西電力須原発電所も該地から直ぐの距離なんで興味のある方は合わせてどうぞ。木曽谷は木曽川に流れ込む大小河川から取水する発電所が近代以降建ち並びその手のマニアが数多く?訪れる。須原発電所を対岸から眺める事は至福の時間でもあるんだそう(インスタフォロワーさんのお話し。)。

築城年代は不明、築城者は木曽氏になるんだろうか。木曽谷南部の城館は木曽川左岸に築かれる事が殆どだが、その点においては貴重、谷筋を縦断する道筋が左岸を選んだ事にその理由があるんだろう。又、和村城の立地は往時、付近に渡し場が存在していた事の裏付けになるのかもしれない。

「大桑村誌」にも記述があるが、「長野県中世城館跡 分布調査報告書」の転載である。気になるのは一時期において木曽氏の本拠地だった須原の木曽川対岸に位置しながら「本城」とも呼ばれる事、単に一族の相当な有力者が居したものとも考えられるが謎である。

お城の現況は…謂わゆる木曽川に面する崖端城だが、周辺台地上は土地の構造改革等によって改変著しい。縄張は単郭で文字通りの鏃形、連続する台地上を堀で断ち切っただけの単純なものと判断するが旧態となると想像が難しい。数段の段郭も見られるが激藪で形状把握が極めて困難、必要な位置でもないので単なる後世の耕作の跡なのかもしれない。遺構としては堀形の残滓が確認出来る程度、井戸なんかも残っていたらしいが見付ける事は出来なかった。該地には「本城」の他、「堀ばた」、「百枚田」の小字、周辺には、「下木戸」、「馬下野」の小字が残っていたんだそう。道押さえの館城であろうか。

纏めに鉄塔マニアのインスタフォロワーさん絡みのお話しを…

他地域ではどうなのか知らんけど、信濃の山城では城域に鉄塔が建っている事が本当に多い。時に保安道はそのまま登城路と化し、鉄塔はそのまま目標となる。正直、鉄塔には何の興味も持たないんだけどマニアからすれば羨ましいらしく、又、山城好きのおいらにとってはその逆も然りである。おいらのインスタフォロワーさんは鉄塔廻りで木曽の城砦5箇所を同時制覇したそうだ。

今秋、実は登城の取り付きに凄く悩んだお城が1件あって、登れるかも知れん等高線の狭い比高560mの尾根筋をガチに直登しよかなとも考えてたんだけど、このフォロワーさんがあっさりと簡単に行ける(それでも楽とは言えないんだけど…)道筋を教えてくれた。色んな繋がりて大切っすね、これからも大事にしていこう。

※写真①は木曽川に架かる満寿太橋から撮影した近景っす。

※写真⑧は木曽川対岸から撮影した須原城の近景っす。

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